チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第1節が18日に行われ、セルティック(スコットランド)とスロヴァン・ブラチスラヴァ(スロバキア)が『セルティック・パーク』で対戦した。
セルティックはスコティッシュ・プレミアシップで開幕5連勝、14得点無失点という圧倒的な成績を残してCL初戦に臨んだ。日本代表MF旗手怜央、FW前田大然、FW古橋亨梧は3人ともスタメン出場となった。
前半立ち上がりから前田がゴールに迫った。4分にはスピードを活かしてペナルティエリア内へ侵入し、シュートを放つも枠外へ。12分にはゴール前でフリーになり、右サイドからのクロスをヘディングシュート。しかし、相手GKの正面に飛び、決定機を活かすことはできなかった。
試合が動いたのは17分だった。コーナーキックをMFアルネ・エンゲルスが蹴ると、ニアに走り込んだDFリアム・スケールズがヘディング。これがゴールネットを揺らし、セルティックが先制に成功した。
勢いづくセルティックは得点直後の18分、右サイドからのクロスに反応した古橋が、ペナルティエリア内でフリーになり、ワントラップから決定的なシュートを放つ。しかし、これはGKドミニク・タカチュの好セーブに阻まれ、得点を奪うことはできなかった。
34分には日本人3選手が絡んでチャンスを創出。前田がボールを奪い、旗手のラストパスに古橋がシュートを放つ。しかし、枠を捉えることはできず、前半は1−0で折り返した。
後半に入ると立ち上がりに試合が動く。48分にFWニコラス・ゲリット・キューンがドリブルでペナルティエリア内深くまで侵入してクロスを上げると、これをゴール前で古橋が合わせ、ゴールネットを揺らした。古橋のCL通算3得点目でセルティックが追加点を奪う。
さらにセルティックは55分、古橋のシュートのこぼれ球に反応したDFアリスター・ジョンストンがペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。56分、このPKをエンゲルスが決めて、リードを広げた。
3点のビハインドを負ったスロヴァン・ブラチスラヴァも60分に意地を見せる。ペナルティエリア内でこぼれ球を拾ったDFケビン・ビマーが左足のアウトサイドでシュート。これが見事なコースに飛び、ゴールネットに吸い込まれた。
それでも71分、セルティックは日本人3人が魅せる。古橋から旗手につなぎ、旗手のラストパスを最後は前田が冷静にフィニッシュ。右足のシュートはゴール右隅に決まった。前田はこれがCLでの初ゴールとなった。
その後、アダム・イダがダメ押しの5点目を決めて、セルティックが5−1で勝利。CL初戦で価値ある勝ち点3を手にした。
CLリーグフェーズ第2節は現地時間10月1日から2日にかけて行われ、セルティックはアウェイでドルトムント(ドイツ)、スロヴァン・ブラチスラヴァはホームでマンチェスター・シティ(イングランド)と対戦する。
【スコア】
セルティック 5−1 スロヴァン・ブラチスラヴァ
【得点者】
1−0 17分 リアム・スケールズ(セルティック)
2−0 47分 古橋亨梧(セルティック)
3−0 56分 アルネ・エンゲルス(PK/セルティック)
3−1 60分 ケビン・ビマー(スロヴァン・ブラチスラヴァ)
4−1 70分 前田大然(セルティック)
5−1 86分 アダム・イダ(セルティック)