「さらば、漫画よ」マンガに孤独は救えるのか？悩める少年と空虚なマンガ家の心の交流

高見奈緒「さらば、漫画よ」上巻が、本日9月19日にイースト・プレスから発売された。下巻は11月中旬に発売される予定。

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「さらば、漫画よ」の舞台は、異常気象により猛暑が続く近未来の東京。政府は地上が住めなくなった際の避難先として地下都市「東京ヒカロ」を建設し安心を訴えるが、街には閉塞感が漂う。小学生の少年・皆蔵はマンガ「モクモクマン」の大ファンで、離婚した両親や友達との関係など、自分の悩みを手紙に書きモクモクマンに送り続ける。一方で、皆蔵の手紙を受け取った「モクモクマン」作者・獅子王竜司は、マンガを描きながら空虚な思いと戦っていた。世界の均衡が崩れ人々が不安を感じる中で、寂しさを抱えた少年とマンガ家の思いが交流する。