チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第1節が19日に行われ、モナコ(フランス)とバルセロナ(スペイン)が『スタッド・ルイ・ドゥ』で対戦した。
リーグ・アン開幕4試合で3勝1分のスタートを切ったモナコは、CL初戦で日本代表MF南野拓実を先発起用。一方、ラ・リーガで唯一開幕5連勝を飾ったバルセロナは、FWラミン・ヤマルやFWロベルト・レヴァンドフスキらを先発に並べた。
前半立ち上がりに南野が大きな仕事を果たす。10分、バルセロナGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンのショートパスを読んだ南野が、鋭い出足でDFエリック・ガルシアからボール奪取。南野はファウルを受けてシュートを打てなかったが、南野を倒したE・ガルシアは決定機阻止で一発レッドカードが提示された。南野の好守備により、モナコは早い時間帯で数的有利となる。
すると、16分にモナコが試合を動かす。マグネス・アクリウシェが右サイドからドリブルでペナルティエリア内へカットインすると、ニアへ鋭いシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。アクリウシェの得点でモナコが先制に成功する。
先制点で勢いづいたモナコが攻勢に試合を進めた。しかし、29分にバルセロナがワンチャンスをものにする。MFマルク・カサドの浮き球パスで背後に抜け出したヤマルがドリブルでカットインして、左足を振り抜く。低く鋭いシュートはニアサイドに飛び、ゴールネットを揺らした。ヤマルのCL初ゴールでバルセロナが同点に追いついた。
後半はモナコGKフィリップ・ケーンとバルセロナGKテア・シュテーゲンが互いに好セーブを披露し、得点を許さない。65分にはコーナーキックのこぼれ球に反応した南野がペナルティエリア内からシュートを放ったが、DFイニゴ・マルティネスのブロックに阻まれた。
南野が70分にベンチへ下がったあと、72分にモナコが均衡を破る。1本のロングフィードでFWジョージ・イレニヘナが最終ラインの背後へ抜け出して独走すると、冷静に左足でフィニッシュ。シュートはゴールに突き刺さり、モナコが勝ち越しに成功した。
85分にはFWフォラリン・バログンがペナルティエリア内でDFイニゴ・マルティネスと接触し、主審はモナコにPKを与える。しかし、オンフィールドレビューの結果、ノーファウルと判断されて、PKは取り消された。
試合はこのまま2−1で終了。ポット4のモナコがポット1のバルセロナを撃破する番狂わせを演じ、CL初戦で勝利を飾った。敗れたバルセロナは痛恨の今季初黒星となった。
CLリーグフェーズ第2節は現地時間10月1日から2日にかけて行われ、モナコはアウェイでディナモ・ザグレブ(クロアチア)、バルセロナはホームでヤングボーイズ(スイス)と対戦する。
【スコア】
モナコ 2−1 バルセロナ
【得点者】
1−0 16分 マグネス・アクリウシェ(モナコ)
1−1 28分 ラミン・ヤマル(バルセロナ)
2−1 72分 ジョージ・イレニヘナ(モナコ)