◆ 史上初の「50−50」達成
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)が現地時間19日のマーリンズ戦に「1番・指名打者」で先発出場。第5打席で2打席連発の50号本塁打を放ち、「50本塁打−50盗塁」を達成した。
マーリンズ先発は4年目右腕カブレラ。初回の第1打席はカウント2-2から甘く入ったチェンジアップを捉え、右中間フェンス直撃の二塁打で出塁。その後一死一、二塁となると、4番ウィル・スミスへの初球でダブルスチールに成功し、日本人選手として2001年のイチロー氏以来となるシーズン50盗塁をマーク。スミスの犠飛で先制のホームを踏んだ。
2回表、二死一、二塁の好機で迎えた第2打席はカウント1-0から外角低めのチェンジアップを右前に運び、リードを2点に広げる適時打。なおも一、三塁とすると、続くムーキー・ベッツへの2球目で今季51個目の盗塁に成功した。
4点リードで迎えた3回表、二死一、三塁での第3打席は2番手左腕ベネツィアーノと対戦。フルカウントから内角高めのフォーシームを弾き返し、左中間を破る2点適時二塁打。果敢に三塁を狙った大谷はタッチアウトとなったが、今季7月2日以来の1試合3安打を記録した。
そして6回表、一死一塁で迎えた第4打席は3番手右腕ソリアーノと対戦。カウント0-1から低めのスライダーを完璧に捉えると、打球速度111.2マイル(約179.0キロ)、飛距離438フィート(約134メートル)の放物線を描いて右翼2階席に着弾。2試合ぶりの49号2ランを放ち、2001年にショーン・グリーンが記録した球団シーズン最多本塁打に並んでいた。
ここまで「49−51」とし、偉業達成に王手をかけて迎えた7回表の第5打席。4番手右腕バウマンに対し、カウント1-2から外角のナックルカーブを逆方向に弾き返すと、打った瞬間本塁打を確信。左翼スタンドへ2打席連発の50号2ランを叩き込み、前人未到の「50−50」を達成した。
勝利すればプレーオフ進出という一戦で5打数5安打、2本塁打、7打点、2盗塁の大暴れ。球団新記録となるシーズン50本塁打をマークし、今季117打点目を記録。2005年に松井秀喜氏が記録した116打点を上回り、日本人選手のシーズン最多打点を更新した。