iPhone 16に旧機種のeSIMを移行する方法 「クイック転送」ならサクッと移せて便利

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2024年09月20日 10:31  ITmedia Mobile

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物理SIMとeSIMに対応するiPhone 16シリーズ(左がiPhone 16 Plus/iPhone 16、右がiPhone 16 Pro Max/iPhone 16 Pro)

 「iPhone 16」シリーズが9月20日に発売される。日本国内で販売されるiPhone 16シリーズは物理SIMとeSIM(Embedded SIM)に対応する。


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 このうち、eSIMはネットワーク経由で契約者情報(プロファイル)を書き換えたり、プランを変更したりできるのが特徴だ。Appleの「eSIM クイック転送」を利用することで、eSIMの再発行手続きやプロファイルの再インストールが省ける。古いiPhoneから新しいiPhoneへの移行が簡単に行えるわけだ。


 ITmedia Mobileでは過去にもeSIM クイック転送の手順を何度か記事にしているが、ここでは楽天モバイルを例にeSIM クイック転送の手順を説明する。


 現在、以下の国内通信事業者のサービスがeSIM クイック転送に対応している。


・NTTドコモ(docomo/ahamo)


・KDDI(au/UQ mobile/povo2.0)


・ソフトバンク(SoftBank/Y!mobile/LINEMO)


・楽天モバイル


●事前に確認しておくこと


 実際の手順について説明する前に、まずは古いiPhoneと新しいiPhoneがiPhone 11以降(iPhone SE 第2世代を除く)であることを確認しよう。


 合わせて、変更前と変更後のiPhoneのiOSが16以降であることも確認しておく必要がある。なお、キャリアによって動作するOSのバージョンが異なるため、ここに記載しておく。


・NTTドコモ:iOS 16.4以降


・KDDI:iOS 16以降


・ソフトバンク:iOS 17以降


・楽天モバイル:iOS 16.0以降


 eSIM クイック転送に関する受付時間も各社で異なる。


・NTTドコモ:終日(毎週火曜日22時30分から翌水曜日7時まではメンテナンスにより受付停止)


・KDDI:1時から2時まで、7時から23時50分まで


・ソフトバンク:2時から23時30分まで


・楽天モバイル:終日


●クイック転送はiCloudかBluetoothで行う


iCloud経由でクイック転送を行う手順


 クイック転送はiCloudかBluetoothを使って行える。まずはiCloudを使った方法から見ていこう。


 古いiPhoneから新しいiPhoneにiCloud経由でデータを転送している場合、それまで使っていた通信サービスの情報も転送されている。つまり、古いiPhoneと新しいiPhoneで同一のApple ID(2ファクタ認証を含む)へサインインを行っている必要がある。


 新しいiPhoneで「設定」→「モバイル通信」の順に進み、「モバイル通信を設定」あるいは「eSIMを追加」を選択すると、古いiPhoneで使っていた電話番号が表示される。


 次に新しいiPhoneで古いiPhoneからの転送を希望する電話番号を選択し、「続ける」→「番号を転送」の順に選択する。


 すると「他のiPhoneで転送を承認」という項目が表示されるので、古いiPhoneに「使っている電話番号のSIMを転送しますか?」の項目が現れたら、「SIMを転送」をタップする。続いて、古いiPhoneに「転送を承認」と表示されるので、サイドボタンを2回押して、古いiPhoneから新しいiPhoneへの転送を承認する。


 新しいiPhoneには「アクティベート中」「ネットワークに接続中」と表示されるので、しばらくその状態のまま待つ。「モバイル通信設定完了」の画面に切り替われば、これでeSIM クイック転送の操作は終了となる。最後に「完了」をタップしよう。


Bluetooth経由でクイック転送を行う手順


 Bluetooth経由の場合は、まず双方のiPhoneでBluetoothをオンにした後、新しいiPhoneで「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信を追加」もしくは「eSIMを追加」→「近くのiPhoneから転送」を選択。古いiPhoneに「電話番号を転送」と表示されたら「続ける」を選択。その後、新しいiPhoneに表示された検証コードを、古いiPhoneに入力すると完了する。


●新旧両方のiPhoneを手元に置いておく必要がある


 ここまでお伝えしたように、eSIM クイック転送は注意点や踏むべき手順は多いが、通信事業者に本人確認書類を再提出したり、eSIM再発行の手続きをWebで行ったりする手間が省けるので利用したい。


 iCloudとBluetoothを用いた手順で大きく違うのは検証コードの有無だ。iCloud経由なら検証コードの入力が不要で、比較的スムーズに移行できる。ただ、新旧両方のiPhoneを手元に置いておく必要があるため、作業が完了するまでは売却などを理由に古いiPhoneを手放さないようにしよう。



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