俳優の山田孝之と仲野太賀が主演する、白石和彌監督の映画『十一人の賊軍』(11月1日公開)より、出演者発表の際、「顔が似ている」とSNS上で話題になった佐野岳とナダルのオフショットが到着した。
【動画】阿部サダヲ 狼狽?逆ギレ?特別映像 佐野も以前から自身のSNSで「似ている」と公言していたナダル。今作ではなんと双子の兄弟役を演じていることが判明。官軍・先遣隊隊長、世良荘一郎(安藤ヒロキオ)の腹心として、官軍の中でも一際目立つ揃いの衣装を身にまとい、賊軍たちの前に立ちふさがる。
あわせて、本作の場面写真と、阿部サダヲ、玉木宏にそれぞれフォーカスした特別映像「溝口 絶体絶命編」「新政府軍(官軍)編」が解禁となった。
本作は、明治維新の中で起きた“戊辰戦争”の最中、新発田(しばた)藩(現在の新潟県新発田市)で繰り広げられた歴史的事件・奥羽越列藩同盟軍への裏切り=旧幕府軍への裏切りのエピソードをもとに、捕らえられていた11人の罪人たちが「決死隊」として砦を守る任に就く物語。
新しい時代を切り開く強い使命感を掲げ進軍を続ける新政府派「官軍」によって、旧幕府軍は徐々に追い詰められていた。そんな中、密かに新政府軍への寝返りを画策する新発田藩の目の前に、官軍の到着が迫っていた。しかし旧幕府派の奥羽越列藩同盟軍が出兵を求め新発田城へ軍を率いて押しかける。城から退かない同盟軍と迫りくる新政府軍が鉢合わせてしまっては、新発田は戦火を免れない。まさに絶体絶命だ。
「溝口 絶体絶命編」では、舞台となる新発田藩の実権を握る溝口内匠(みぞぐちたくみ/演・阿部サダヲ)が、着実に勢力を広げる新政府軍と近隣諸国で同盟を結ぶ旧幕府軍のどちらに付くか、究極の選択を迫られる。板挟みで狼狽(うろた)える中、家臣たちからも決断を迫られ右往左往する姿から一変、吹っ切れたように、「切り捨てい!」と苛烈な号令を下す内匠が対峙する相手とは?
一方、「新政府軍(官軍)編」では、山縣狂介(玉木宏)率いる官軍が獲物を狩るかのごとく、新発田を追い詰めていく。標的を定めた山縣の不敵な笑みや、土佐藩士、官軍先鋒総督府・軍監、岩村精一郎(浅香航大)の狂気に満ちた高笑いからは、王者の風格が漂う。飛ぶ鳥を落とす勢いの官軍を前に、新発田は活路を見出せるのか!?
場面写真では、異なる罪状で寄せ集められた罪人たちが、命と自由を天秤にかけ戦場で暴れ回る姿が切り取られている。賊軍と呼ばれる彼らが一様に同じ方向を見据えるカットをメインに据え、罪人たちを取りまとめる鷲尾兵士郎(仲野太賀)の刀を構える気迫の一枚など、決死隊の面々が刀や銃を手に敵を迎え撃つ。
賊の中で紅一点である、なつ(鞘師里保) が政(山田孝之)を抱き抱える慈愛に満ちた姿など、戦いだけではないドラマにも期待できる。同じ決死隊であるはずの政と兵士郎が取っ組み合う穏やかではない一場面も。一枚岩で挑まねばならぬ究極のミッション、個性しかない罪人集団は団結して強敵に挑めるのか。
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