元テレビマンで放送作家歴26年の長谷川良品さんが19日、自身のYouTubeチャンネルを更新。
“テレビのワイプ”について「タレントに怪我をさせている」「テレビは自覚を持つべき」と苦言を呈しました。
【動画】「すべてを言い当てている」と、過去の有吉弘行さんの発言に共感
■ワイプの多用に「邪魔」の声
今月16日、特別番組『今夜復活!8時だョ!全員集合 不適切だけど笑っちゃう!ドリフ伝説コントBEST20!』(TBS系)が放送されました。
16年間にわたり高視聴率を叩き出していた伝説の番組が生んだ多くのコントや、後番組の『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』のコントも流れ、その時代を懐かしむ声のほか、若者も「観れてよかった」「この時代のコントで爆笑した」など喜びの声が溢れています。
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一方で、画面には常にワイプが出ており出演者が笑っている様子を映し出していたことに「ワイプが邪魔」「ワイプって必要なの?」「出演者の笑い顔がコントに集中できない」などのコメントも散見される事態となりました。
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■ワイプは「不安材料の払拭」
視聴した長谷川さんも「さすがに過剰すぎると感じた」「あそこまでいくと、“全員集合”を楽しむというより、若い世代が笑う姿を見て『そやろ? おもろいやろ? 昭和はすごかったんやで』とドリフ世代の中高年が溜飲を下げる番組といった感じ」とコメント。
以前からワイプについて、視聴者からは「邪魔」との声も上がっているのに、なぜ多用したがるのか…これについて長谷川さんは「テレビマンの“不安材料の払拭”という邪魔な飾りつけ」と一蹴。
ワイプに抜かれているタレントは過剰なりアクションをする→ひと昔前の“笑い声足し”のような補正効果がある→番組が面白そうに見える…と説明しました。
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■過去の有吉の発言に「言い当てている」
以前、タレントの有吉弘行さんは「俺らが詐欺師の片棒担いでいるみたいに言われる」と“ワイプ芸”をしない理由を語っています。正直な表情をすることでスタッフには嫌がられるといいながらも「それでもレジスタンスであらなきゃっていう思いがある。やっぱりそこはダメだよね。守らなきゃ」と話しています。
有吉さんの言葉に「すべてを言い当てている」という長谷川さんは、「つまり、タレントに“つまらない”を“面白く”という嘘をつかせている。そしてある意味、視聴者に対する裏切り行為でもある」と持論を展開。
「タレントに詐欺の片棒を担がせるようなことをさせている。そういう自覚をテレビは持つべき」と苦言を呈しました。
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(文/Sirabee 編集部・冬野 とまと)