デジタルネイティブと呼ばれ、幼少期からデジタルデバイスに慣れ親しんでいることも多いZ世代。アデコ株式会社(東京都千代田区)が「働き方や仕事に対する考え方」について世代ごとに比較調査を実施したところ、Z世代の約4割が「スマホのみで業務用の資料を作成することがある」と回答したことがわかりました。また、「ほぼ毎日、業務に生成AIを活用」しているZ世代は2割を超えていたこともわかったそうです。
調査は、20代〜50代の勤続1年以上の会社員および公務員・団体職員男女2050人(各年齢男女25人ずつ)を対象として、2024年6月にインターネットで実施されました。
本調査では、調査実施時点で45歳〜59歳(1965年から1979年の間に生まれた世代)を「X世代」、29歳〜44歳(1980年から1995年の間に生まれた世代)を「Y世代(ミレニアル世代)」、18歳〜28歳(1996年から2012年の間に生まれた世代)を「Z世代」と定義して調査を行いました。
はじめに、「勤務先からPCやスマホを貸与されていますか」と質問したところ、全体の29.8%が「PCとスマホどちらも貸与されている」、36.0%が「PCのみ貸与されている」、3.9%が「スマホのみ貸与されている」と回答しました。一方、PCとスマホどちらも貸与されていないと答えた回答者は30.4%でした。
|
|
勤務先からPCとスマホの両方、もしくはスマホのみを貸与されていると回答したX世代(263人)、Y世代(275人)、Z世代(151人)に「貸与されたスマホのみを使って業務のための資料を作成することはありますか」と尋ねたところ、Z世代では37.7%が「ある」と回答。一方、「ある」と回答したY世代は32.0%、X世代は21.7%と、世代が上がるごとにスマホのみで業務用の資料を作成する働き手の割合が低くなりました。
また、「スマホのみを使って業務用の資料を作成する頻度」についても、Z世代が最も高く、「PCとスマホの両方、もしくはスマホのみを貸与されている」と回答した働き手のうち、約2割となる16.6%が「ほぼ毎日」と回答。他方、X世代は12.2%、Y世代は11.6%でした。
続けて、勤務先からPCとスマホの両方、もしくはどちらかを貸与されていると回答したX世代(528人)、Y世代(543人)、Z世代(355人)に、「業務で生成AIを使用することを許可されていますか」と質問したところ、全体の29.1%が「許可されている」、33.2%が「許可されていない」と回答しました。
また、業務で生成AIを使用することを許可されているX世代(106人)、Y世代(133人)、Z世代(99人)に、「業務で生成AIを使用する使用頻度」を教えてもらったところ、生成AIを使用する頻度が最も高かったのはZ世代で20.2%が「ほぼ毎日使用している」と回答。他方、Y世代では13.5%、X世代では9.4%と、世代が上がるほど減っていく傾向がみられました。
最後に、「副業・兼業をしたいか/一つの仕事に専念したいか」と「リモートワークで働きたいか/出社して働きたいか」について、どちらに当てはまるかを全回答者に尋ねたところ、「どちらかといえば副業・兼業をしたい」(X世代41.3%、Y世代48.6%、Z世代51.2%)、「どちらかといえばリモートワークで働きたい」(X世代47.2%、Y世代55.4%、Z世代56.6%)のいずれもX世代やY世代よりもZ世代のほうが多くなりました。
|
|
◇ ◇
【出典】
▽アデコ株式会社調べ