9月20日、2024年MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGP 初日のセッションがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はプラクティスを21番手で終えた。
第13戦サンマリノGPから1週間のインターバルを挟み、ミサノで連続開催となる第14戦エミリア・ロマーニャGP。前戦はチャタリングなど様々な問題を抱えていた中上だったが、決勝は難しい天候も見事に読み、13位でフィニッシュして5戦連続でポイントを獲得した。そんな中上はサンマリノGP後に実施されたミサノ公式テストも経て、今大会に向けて準備を整えていた。
初日のフリー走行1回目では、前日の雨の影響でややウエットパッチが残る状況ということもあり、中上を含めて序盤は走行を見合わせるライダーがほとんどだった。中上も開始から25分ほどでようやく走行を開始。セッション中はわずか10周のみにとどまったが、終盤は自己ベストを削りラストアタックでは1分33秒550まで短縮させた。
FP1を19番手で終えた中上は、午後のプラクティスで早々から大幅にタイムを更新して1分32秒210をマークする。しかし、中盤以降はタイムが伸び悩み、さらに終盤には他者の転倒によるイエローフラッグもあり、そのままセッションは終了。中上は21番手で終えることとなった。
全大会同様に初日はやや厳しい走りだしとなったが、2日目と決勝に向けてうまく合わせ込んでくるのが中上だ。そして、未だグリップ不足にも悩まされているようだが、テストを経てフィーリングには改善も見られているという。そんな彼は、土曜日の予選とスプリントでどのような走りを見せてくれるだろうか。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(FP1:19番手、プラクティス:21番手)
「前回のレース後の月曜日に行われたテストでは、マシンを旋回させながらポジティブなフィーリングを感じたので、現状を改善できるような希望が持てました。しかし、今日はそのマシンにおけるフィーリングを見つけるが難しく、苦労しています。バイクにグリップもなかったので、もう一度新しいアイテムを試して、また明日一歩を踏み出せるように楽しみにしています」