【オールカマーなど】大舞台へつながるGII戦 コース実績のあるレーベンスティールに注目/長岡一也

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2024年09月21日 12:00  netkeiba

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長岡一也さん(フリーアナウンサー)
【長岡一也=コラム「競馬白書」】

◆4歳馬の秋に期待が膨らむ

 秋のGI戦につながる中距離戦のオールカマーは、特に天皇賞(秋)へのステップとしてそこをしっかり見据えて検討していきたい。

 大舞台への通過点と見る向きには、当然、その戦い方があるだろうし、是が非でもここを勝って本番出走の権利を手にしたいというものもいて、置かれている状況でもとめるものが異なっている。先を見すえた秋初戦、そこをどう読み取るかの難しいGII戦だ。

 中山外回りの2200米はペースが上がらず、勝負どころからのロングスパートの戦いになりやすい。

 それと中山の芝は、今週からBコースからCコースになり、普通なら速い時計が出やすくなる筈だが、これとてお天気次第のところがあり、なんとも悩ましい。どう決断するかだ。

 一番わかりやすいのは、かつて同じ舞台で良績のある馬を見つけることだろう。そこで一番手にあげたのがレーベンスティール。昨年のセントライト記念で皐月賞馬のソールオリエンスを問題にしなかった勝ち方は立派だった。

 その後本調子を欠いて大敗が続いたが、今年に入っての2戦目のエプソムCでは、59キロを背負いながらも中団から33秒7の差し切りを演じ調子を取りもどしている。体質が強化されていると解釈すれば、この秋の可能性を大きくしていると言えるだろう。4歳馬の秋、期待は大きい。

 2年前に屈腱炎を発症して長期休養を強いられていた6歳馬のステラヴェローチェは、この夏の札幌記念3着が勝ち馬から0秒4差。春のGI大阪杯でも差のない4着と走っており、この秋の始動戦にかけるところが大だ。元々、皐月賞や日本ダービーで3着に入っていた実力馬だし、有馬記念4着など中山でも大きく崩れたことがない馬だ。このタイプは、GII戦と言えども全力で走って存在を示さなければならない。

 そしてもう一頭、4歳馬サヴォーナを加えておきたい。重賞勝ちはないが、かつて格上挑戦だった神戸新聞杯で10番人気ながらアタマ差の2着、今年の日経新春杯で0秒1差の2着と、このGII戦の2着2回は価値が高い。春の長距離路線から秋は再び中距離へと向かってきたので、注目したい。長くいい脚を使うので中山外回りは合っている。これも勝たなければならない4歳馬だ。

 一方の神戸新聞杯は、例年なら日本ダービー組が目立っているのに、今年は日本ダービー10着のジューンテイクが最先着馬ということで、心もとない。それでも2走前の京都新聞杯2200米を内から鋭い末脚で勝っており、中京コースは2戦2勝なら中心馬と言っていいだろう。

 ただ上がり馬にチャンスのあるレースで、やはりそこに目を向けなければならないだろう。その一頭がキャリア3戦目のウエストナウだ。デビューは遅かったが、そこで中団から鋭く差して勝ち、続く京都新聞杯では主導権を取って2着と好走していた。相手関係だけだが、レースセンスはありそうだ。

「どの馬も 先を見据えて 秋初戦」

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