2024スーパーGT第6戦SUGO KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹) 9月21日、宮城県のスポーツランドSUGOで2024スーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』の走行がスタート。9時15分から行われた公式練習では、GT500クラスはKeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)、GT300クラスはシェイドレーシング GR86 GT(平中克幸/清水英志郎)がトップタイムを記録している。
台風の影響で第5戦が延期されることになってしまったが、このSUGO大会からシーズン後半戦に突入していく2024年のスーパーGT。およそ1カ月半ぶりとなる東北ラウンドは、レースウイーク初日の土曜日は朝から雨が降り、レインコンディションでの走行となった。
公式練習はウエット宣言が提示されるなか気温17度、路面温度20度、湿度94%でスタート。開始からわずかの時間でコースに霧が出てくる状態ではあったが、午後の公式予選が悪天候で行われない場合は、この公式練習のタイムが決勝スターティンググリッドになる可能性があるため、セッション序盤から各車がハイペースで走行を続ける。
しかし7分ほど経過したとき、SPコーナーふたつめから最終コーナーへの進入でGreen Brave GR Supra GTがクラッシュ。ドライバーの吉田広樹は無事だが、マシンはリヤを中心にダメージを負ってしまった。
Green Brave Supraの回収とタイヤバリアの修復完了後、公式練習は9時37分から再開に。ただそのタイミングで雨足がふたたび強まってくる。その影響かS字の立ち上がりでSUBARU BRZ R&D SPORT、SPコーナーでGAINER TANAX Zがともにスピンを喫してしまう場面も見られた。
やはり雨の影響は大きく、9時45分に『雨の影響』を理由に2度目の赤旗が提示されてしまう。その後セッションは雨量が弱まったこともあり9時53分に再開。路面は変わらずウエットのままだが、雨量が減ったかGT500、GT300の両クラスでタイム更新合戦が繰り広げられる。
GT500では3メーカー各チームが入り乱れるようにトップタイムを更新。そのなかで躍進したのはトヨタ勢で、KeePer CERUMO GR Supraの大湯都史樹が1分24秒980でトップに躍り出る。ENEOS X PRIME GR Supraの福住仁嶺が2番手、WedsSport ADVAN GR Supraの阪口晴南が3番手となる。
GT300はミシュランタイヤ装着のシェイドレーシング GR86 GTが、1分29秒389でGT500に食い込む総合12番手タイムを記録。その背後にはダンロップを履くSUBARU BRZ R&D SPORT、同じくD’station Vantage GT3が続き、さらにミシュランのStudie BMW M4、PONOS FERRARI 296が続く。
そんななか10時20分、4コーナーでグッドスマイル 初音ミク AMGがコースアウト、最終コーナーでapr GR86 GTがクラッシュしてしまったことで3回目の赤旗に。どちらも自走でピットに戻った後に10時16分から走行再開となるが、コース上の雨量も増えてタイムを更新する車両が現れないなか、10時32分に雨の影響で4回目の赤旗提示された。
しばしの中断後、公式練習は10分間のGT300占有走行で再開されるも、SPコーナーひとつめでアールキューズ AMG GT3がクラッシュしたことで5度目の赤旗に。10時55分に走行再開となるも、馬の背コーナーでUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIがクラッシュしたことで6度目の赤旗が提示され、GT300占有走行はそのまま終了が宣言される。
その後、GT500の占有走行もキャンセルされることになり、公式練習はこの赤旗をもって全走行が終了することになった。なお先述したが、午後の公式予選はさらに悪天候が予想されるため、もしかしたらキャンセルされる可能性もある。今後のスケジュールについては今後発表されるとのことなので、こちらでも情報が入り次第お伝えしていきたい。