巨匠漫画家・桂正和のXが連日話題にーー『ウイングマン』の投稿だけじゃない、往年のファン歓喜の理由は?

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2024年09月22日 08:00  リアルサウンド

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photocamiloji menezqZenO(unsplash)
■桂正和、Xが連日話題に

  漫画界の巨匠・桂正和のXが連日大盛り上がりである。桂は以前から漫画系のYouTubeにも積極的に出演し、そちらも話題になっていたのだが、満を持してというべきか、Xに登場。それ以降、漫画・アニメの新作の情報が目白押しで、ファンを熱狂させている。なかでも、初期の代表作である『ウイングマン』の実写ドラマ化が決定したことは、桂本人はもちろん、往年のファンの間でも歓喜の声が上がっている。



ウイングマン公式X@tx_wingman


— 桂正和 (@MasakazuKatsura) September 13, 2024



  今回のドラマ化は、桂自身が「42年前からの夢。ウイングマン実写化。感無量です」と語るほどで、原作者としても力がこもっているのがわかる。先日、主演が藤岡真威人、ヒロイン役が加藤小夏に決定したと発表され、特撮アクションの第一人者である坂本浩一が監督を務めることも明らかになった。


  桂といえば、ヒーローものと美少女ラブコメものの2ジャンルで代表作を残しており、その双方を融合させた作品も多い。『ウイングマン』は江口寿史の『ストップ!!ひばりくん!』と双璧をなす1980年台の「週刊少年ジャンプ」ラブコメ漫画の金字塔といわれるが、あくまでも変身ヒーローのエッセンスが物語の軸となっている。初連載作品にして、その後の桂の作風を決定づけた傑作と言われる。


 『ウイングマン』の連載終了後は短期間で打ち切りとなる作品が続くも、SF要素を盛り込んだラブコメ漫画の傑作『電影少女』を手掛け、単行本は15巻を数える長期連載となった。そして、90年代後半には王道ラブコメ漫画の集大成といえる『I”s』を手掛け、その評価を不動のものとした。2000年代には青年漫画に軸足を移し、変身ヒーローものの要素を打ち出した『ZETMAN』を連載している。


  桂の漫画家としての活動期間は1980年代〜2000年代にわたっているため、かなり幅広い世代にわたってファンをもつ。おそらく、30〜50代の漫画好きは桂が描く美少女にドキドキした経験をもつ人も多いはずだ。2010年代はキャラクターデザインの分野にも進出し、『TIGER & BUNNY』のキャラクター原案を手掛け、アニメファンにも女性ファンにも人気を得ることになった。


  桂正和といえば、鳥山明の親友の1人であり、カリスマ編集者の鳥嶋和彦によって才能を見出された漫画家としても有名である。Xでは鳥山に関するエピソードを語ることもあり、鳥山ファンからも注目が集まっている。今年は鳥山の事実上の遺作となるアニメ『ドラゴンボールDAIMA』の放送も決まっているが、そんななかで桂の『ウイングマン』のドラマ化も決定したことに、何か運命めいたものを感じずにはいられない。



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