年収と手取りって、どう違うの? 年収別の月の手取り額はいくら?

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2024年09月22日 11:30  All About

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年収、所得、手取りの違いについて、皆さんは正しく理解しているでしょうか。今回は会社員についてのそれぞれの言葉の違いを解説し、年収別の月の手取り額を計算してみました。
年収、所得、手取りの違いについて、皆さんは正しく理解しているでしょうか。今回は会社員についてのそれぞれの言葉の違いを解説し、年収別の月の手取り額を計算してみました。

年収とは給与・ボーナスの年間の総支給額

会社員にとっての年収とは、税金や社会保険料が引かれる前の給与やボーナスを合わせた年間の総支給額のことを指します(*)。

また、単に年収ではなく、税込年収や額面年収と呼ぶこともあります。

*給与以外の収入がある方は、その額も加えた額になります。

・年収とは、給与やボーナスの年間総支給額(税金や社会保険料を引く前の金額)

手取りとは?

手取りとは、皆さんの手元に実際に入ってくる金額のことです。具体的には給与やボーナスから税金や保険料などが引かれたのち銀行口座に振り込まれる金額のことで、実際に皆さんが使えるお金とも言えます。

人によっては、旅行積立金や親睦会費、組合費などが引かれた金額になっていることもあります。

・手取りとは、給与やボーナスから税金や社会保険料を引いた金額

所得とは? 年収とは何が違う?

所得とは、年間収入から1年間の必要経費を引いた金額のことを指します。自営業者であれば必要経費のイメージが湧くと思いますが、会社員ではどうなのでしょうか。

会社員の場合は、業務に必要なスーツ、カバン、シューズなどを必要経費として引くことができない代わりに「給与所得控除」を年間収入から引くことが認められています。

なお「給与所得控除」の額は年収によって決められています(図参照)。

・所得とは、年収から経費(会社員は給与所得控除)を引いた金額
会社員には経費の代わりに給与所得控除が認められています

なお、公的な支給を受ける際に「所得」や「年収」の支給基準が要件とされていることも多いので、言葉の違いはしっかり覚えておきましょう。

年収別の月の手取り額はいくら?

それでは、給与のみを収入とする会社員の年収と、実際の月の手取り額はいくらになるのでしょうか。モデルケースとして、40歳未歳の会社員(独身、福岡の一般企業勤務、協会けんぽに加入)の年収別の月の手取り額を表にしてみましたので参考にしてください。
単身給与所得者の年収別月手取り額一覧表

年収は同じでもボーナスの有無で月の給与は変わるので、ボーナスがなし、2カ月分、4カ月分、それぞれについての月の手取り額を計算してみました。月の手取り額にボーナスの月数をかければボーナスの手取り額となりますが、ボーナスからは住民税が引かれないため、実際のボーナス手取り額はそれよりも多くなります。

また扶養家族や生命保険等に加入している場合、その他の控除がある場合は月の手取り額はこの表よりも増えると考えてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は年収、手取り、所得について解説してきましたが、特に収入(年収)と所得の違いを理解されておられない方が多いです。

会社員は、給与収入しかないなら「年収」が多いことは「所得」「手取り」も多いといえます。しかし自営業の場合は、仮に「年収」が1000万円といえば聞こえはよいですが、実際は経費が同額かかっており「所得」や「手取り」が0円の場合もあるわけです。

前述のように年収や所得は、各種公的支給を受ける際の基準にもなっていますので、言葉の意味を正しく理解しておくことが必要です。

文:川手 康義(ファイナンシャルプランナー)

CFP・1級FP技能士。製薬会社に勤務し、お金にも詳しいMR(医薬情報担当者)として活躍。日本FP協会に所属しており、協会会員向けの研修会や一般の方へのセミナーの企画・運営活動にもボランティアとしてかかわる。
(文:川手 康義(ファイナンシャルプランナー))

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