「YA-MANをKOしたら超気持ちいい」木村ミノルが目指すのは、ベルトよりも“ヤバい強さ”の証明【単独インタビュー】

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2024年09月22日 12:00  ORICON NEWS

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10・5『FIGHT CLUB.2』でYA-MANと対戦する木村“フィリップ”ミノル (C)ORICON NewS inc.
 危険すぎる野獣が、危険すぎるルールで、リミッターを完全に解除する。オープンフィンガーグローブ(OFG)によるキックボクシングルールの格闘技イベント第2弾『FIGHT CLUB.2』で、木村“フィリップ”ミノルがYA-MANと対戦することが決定した。

【インタビュー動画】「YA-MANをKOしたら超気持ちいい」木村ミノルが目指すのは、ベルトよりも“ヤバい強さ”の証明

 SNSでのバトルを発端に実現したこの一戦だが、普通のMMAやキックボクシングでは得られない“刺激”を求めて、リングに引き寄せられた2人。先日の会見でも「早く戦いたい」「ヒリヒリを味わいたい」と静かな口調ながらも“戦いへの飢え”を隠さなかった。

 ORICON NEWSでは会見直後の両者に単独インタビューを実施。前編のYA-MANに続く後編は、YA-MANから売られた喧嘩を買った木村ミノル。自らを「アドレナリンジャンキー」と語る男は、この試合に何を求めているのか。

■「事前準備も大事だけど、YA-MANとリングで向かい合ったフィーリングで戦いたい」

――今回はOFGでのキックルールでの試合ですが、普段のボクシンググローブとの違いは感じますか?

【木村】OFGにもいろんな種類があるじゃないですか。今回のグローブはMMAで使うやつより少し厚めかなと思うので、そんなに違和感はなかったですね。UFCのグローブとかもっと薄いタイプだったら距離感が変わるんですけど、今回はいつもよりちょっと踏み込めばいいかなって感じです。

――OFGの試合はYA-MAN選手のほうがキャリアがあるので、そこにプレッシャーはある?

【木村】もちろんしっかり事前対策をしないとヤバいんですけど、もうアドレナリンが出てるし、ぶっつけ本番でYA-MAN選手の動きを見て対策しないといけない部分が圧倒的に多くなるから、集中だけして何でも対応できるように挑もうと思ってます。だから距離感とかOFGとか一回抜きにして、リングで向かい合った時に自分はどういうフィーリングで戦うのか、その気持を大事にしようかなって感じです。

――ファイターの本能で戦うということですね。

【木村】そうですね。本能でいい動きがたくさんできるように、パワーもたくさんあるように準備しているので、対策っていうよりは元気よく動けるようにしておいて、あとは本能に任せます。

――YA-MAN選手からはSNSでも会見でも「恐怖心があるから、近い距離で俺と打ち合えない」とメンタルについて何度も指摘されてきましたが、イラッとしなかったですか?

【木村】いや全然、そこはただスタイルが違うだけです。コツコツジワジワ攻めたいタイプもいれば、僕みたいにスパンって終わらせるタイプもいる。性格の問題だし、スタイルが全てだけど、スリルへの嗅覚や動物的な本能は俺のほうが鋭いと思うから、その差を見せたいですね。今回の試合でいえばメンタルとかの次元じゃなくて、一瞬で記憶を飛ばすような勝負を仕掛けます。

――逆に自分が一瞬で意識を奪われるリスクもありますが、それも楽しんでいる?

【木村】そうですね、楽しんだうえで勝機を見出していきたいです。

――いろんなリングで戦ってきた木村選手ですが、今回は今まで見たことのない戦い方が見られそうですね。

【木村】OFGになると戦い方も全然変わると思うけど、自分の良いところ決して消えないし、むしろ強化されるはずなんで、そんな戦いを自分でも見てみたいなって感じです。YA-MANをKOしたら超気持ちいいはずなんで、そこだけをイメージして実現できるようにしますよ。

■「キックボクシングはまだ本領を見せられていない。デカくて速くて強い中量級が盛り上げる」

――すごく楽しみなキックルールのカードが実現しましたが、最近の格闘技界はRIZINを中心にMMAが盛り上がっている一方、『THE MATCH 2022』以降のキックは勢いが落ちている印象があります。木村選手はどうお考えでしょうか?

【木村】キックの魅力をまだ全部を見せきれてないだけかなって思います。『THE MATCH』は武尊選手と(那須川)天心選手が主役でしたけど、あくまで彼らは軽量級(試合体重は58キロ)だから、自分とはマジで違う世界だし。そういう意味ではキックの勢いが落ちたとかじゃなく、まだ本領を見せられていないだけですから。

――木村選手を中心とした中量級で、もっとキックを盛り上げていくと。

【木村】中量級の迫力を見せていかないと格闘技の魅力は語れないので。デカくて速くて強いヤツが、ダイナミックなKOとか面白い試合を見せる。それができるのは自分たちなので、そこの魅力をもっと出して盛り上げたいって感じです。

――そのためにも『FIGHT CLUB.2』でのYA-MAN戦は、迫力のある試合を見せないとですね。

【木村】そういう魅力の詰まった試合になると思います。スピードとパワーを兼ね備えた試合が見られるから、自分は中量級が一番面白いと思ってるし、特に今回はお互いにパンチャー同士で打ち合いの中で勝負を持っていくスタイルで、それをOFGでやるのはすごくスリリングで楽しいです。

――YA-MAN選手との試合も楽しみですが、以前から対戦要求している安保瑠輝也選手との試合を期待しているファンも多いです。

【木村】そこはタイミングなんで、今はお互いの仕事をやってるだけですよ(笑)。でも(マニー・)パッキャオ戦はマジであっぱれですね、最高でした。普通に応援していて、熱くなって気づいたらリングサイドに行っちゃってましたけど、マジで覚えてないです(笑)。それくらい彼を応援していたし、いい試合をしてマジで嬉しかったですね。だから今はゆっくり休んでほしいです。パッキャオとやったあとに、さすがに俺となんか試合できないでしょ。

――お互いのタイミングが合えばということですね。

【木村】今の安保は人生が超楽しいと思うからゆっくり楽しんでほしいし、そこを邪魔するつもりはないです。彼もかつて「今から仕掛けるぞ」ってタイミングで俺の名前を出してくれたから、俺もやるぞって気になったけど、今は休憩中だと思うので邪魔はしないで、自分は自分の勝ちを高めてまた試合をやれるところまで持っていきたいって感じですね。

■“シークレットジュース”は「クリーンだけど、ギリギリを狙ってやってる(笑)」

――『超RIZIN.3』では、安保選手をはじめ平本蓮選手や久保優太選手、芦澤竜誠選手などかつてK-1のリングでともに戦った選手たちが大活躍でした。

【木村】めちゃくちゃ刺激になりました。あの大会に限らず、仲間が生で試合を見てると興奮するし、見られない試合でも結果が気になるし、活躍していたらすごいなって思います。自分たちの世代の格闘家って、K-1もRISEもけっこう辛い氷河期でコツコツ戦い抜いて試合を重ねてきたので、ようやく日の目を浴びるようになれてシンプルに嬉しいです。どんな業界でも注目されるっていうモチベーションがないと盛り上がらないし、注目されるようになった舞台で活躍しているのを見ると、嬉しいし刺激になります。

――木村選手を長く応援しているファンも、今回の試合をキッカケに木村選手に格闘技界のど真ん中に来て注目されてほしいと期待していると思います。

【木村】自分は自分のペースでゆっくりやるので、大丈夫です(笑)。回り道しながらもストーリーを作っているので、それをちゃんと体現して見せられるときまでコツコツ頑張ります。

――ストーリーというと、先日はBreakingDownのオーディションや試合会場に登場していましたが、あの舞台で戦う可能性もある?

【木村】マジで全然あります。自分が格闘技をやってる間は、どんな形であれ「コイツは最強だな」って思わせないといけないので。今のキックボクシングって、なにかのベルトを取ったら最強っていうのが特にないので、一番記憶に残って一番ヤバいって思わせた回数が多いヤツが結果的にチャンピオンになるって思って。今はBreakingDownがそういうところなら、そこでやっていくのも一つの道なのかな。自分の動きを見て「BreakingDownに行きたい」って思う格闘家も増えると思うし、そこにチャンピオンクラスのヤツがきて俺がぶっ飛ばしてやれば、最強を証明できるかな(笑)。

――戦うリングやルールは関係なく、とにかく格闘技界を面白くしていこうと。

【木村】今はクリーンなRIZINとかが人気で…、まぁ俺もクリーンですけど(笑)。それよりもっとダーティースポーツ、ベアナックルとか『FIGHT CLUB』のOFGキックもそっち系だと思うんですけど、そういう戦いで強さを証明して存在感を高めていきたいです。

――クリーンな木村選手ですが、SNSでは「シークレットジュース」という気になるドリンクを飲んでいる写真をアップしていましたが…。

【木村】今ちょっと開発中なんで、いつか販売してみんなに届けたいなって思ってるんですよ。もちろんクリーンというか、ギリギリを狙ってやってるんですけど(笑)、たくさんの効果・効能をお届けできるように会社一丸となって、いろんな味を開発してます。戦いながらジュースを開発しているので、忙しいんですよ。

――木村選手にしかできないビジネスですね。

【木村】やっぱ新時代突入だと思うんで、どんどん先駆者になっていきたいですね。

――最後にお伺いしたいのですが、少し前のSNSで「俺をスケープゴートにするつもりかぁ」「まるで地面師に嵌められた気分だ」と意味深な投稿もありましたが、どんなことが起きていたのでしょうか?

【木村】そういうことが起きるんじゃないかっていう話もあったりなかったりっていう、風の噂(うわさ)を聞いたんですけど、結局は何もなかったって感じですね。いろいろあるけど、いろいろなかったりもするんで、まぁリングでは本物の自分を見せて必ず楽しませるので、楽しみにしててください!

◆『FIGHT CLUB.2』10月5日・会場非公表
【対戦カード】
・YA-MAN vs. 木村“フィリップ”ミノル
その他の試合は後日発表
ABEMA PPVで独占生配信


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