【漫画】とある有名アニメ監督との仕事を通してワーカホリックを克服ーー働きすぎな人に刺さるエッセイ漫画が話題

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2024年09月22日 18:40  リアルサウンド

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『ワーカホリックを克服出来た私の話』より

 ついつい働きすぎてしまってワーカホリックに――。それを救ってくれるのは他人の目だったりする。SNS漫画『とある有名アニメ監督との仕事を通してワーカホリックを克服出来た私の話。』は、それを教えてくれる。


(参考:漫画『ワーカホリックを克服出来た私の話』を読む


 これは作者・海野なまこさん(@namakoz01)の体験談。今もTVアニメの絵コンテを月に3本抱えるハードな毎日だが、尊敬する監督の一言で自分を客観視できるようになったという。その経験をなぜ彼女は漫画にしたのだろうか。(小池直也)


――本作2.3万のいいねが集まっています。この人気の理由をご自身はどう分析していますか?


海野なまこ(以下、海野):投稿する前はプライベートな内容なので、ここまでいいねが伸びるとは思ってもいませんでした。寄せられたコメントで多かったのが「私もワーカホリック気味なので共感しました」という共感のお声。現在、働いているもしくは働き過ぎている方々に刺さった部分もあり伸びたのかなと感じています。


――制作のきっかけは?


海野:ワーカホリックだと自分を客観視する大きなきっかけをいただいたこと、こんなに素敵なアニメ監督に出会えた事が嬉しく、それを発信したい気持ちになって制作しました。勿論、仕事に関する話なので作品名や個人名を出したり変な事は書いておりません。


――監督の印象を改めて教えてください。


海野:初めてお会いした時から「画作りのお話を楽しそうにする熱意のある方だな」と心が打たれました。お忙しい立場なのにアニメ会社に所属していない部外者の私に時間を割き、仕事上のアドバイスなど面倒をたくさん見ていただきました。


――本作の執筆にあたり心がけたこと、難しかったことは?


海野:当時、感じた自分の気持ちをそのまま描くようには心掛けています。難しかさは特にありませんでしたが、たまにアニメ制作の業界用語が出てくるので、読む方に伝わるように配慮はしました。


――色々な現場があるとお察ししますが、こういった温もりのあるミーティングはやはり貴重なのでしょうか。


海野:アドバイスを受けたのが初めてだったので貴重だと思います。アニメ監督によっては打ち合わせが長かったり短かったりと様々な現場がありましたが、やはり皆さんお忙しいんですね。ここまで面倒を見てくださる監督は初めてでした。


 今回の漫画にはないですが、監督からのご提案でアフレコ現場やアニメ編集作業(CT)も勉強のために見学させていただいたりもしました。そのような出来事も初めてだったので改めて監督には大変お世話になったな……と思います。


 現在(9月)の時点で監督からご指名をいただきまして、新しいコンテ仕事に心血注いで制作しておりますので交流はまだ続いております。


――休みを取ってから、その後の働き方に影響はありましたか。


海野:実は今も突発的ではありますが、TVアニメ作品のコンテ仕事を月に3本担当しており「ワーカホリック治ってないじゃん」と身内からツッコまれていますが……。自覚してからは、なるべく休むように心掛けてきました。1日休むと決めたらその日は返信が必要なメール作業以外は一切、仕事をしないようにしてます。


――現在は筋トレもされているとのことですが、メンタルに影響はありましたか?


海野:筋トレでメンタルが向上するという情報がありますが、私の場合は特に影響はないですね。あればいいなと逆に思います(笑)。


――アニメコンテの仕事と漫画は違う作業だと聞きます。それぞれの難しさと楽しさを教えてください。


海野:漫画は読者に、コンテはアニメ作業者に伝わるものを作らないといけないのでその点は違うと思います。個人的に漫画はテキストの位置と順番を決めるのが毎度難しいですが、完成を眺めることが一番の楽しさかも知れません。


 一方でコンテはアニメを観る方が退屈にならない画作りと流れを考えるのが難しいです。映画のような雰囲気のあるアングルやテンポを思いついて、盛り込めた瞬間に楽しさを感じます。


――憧れ、影響を受けた作品や作家はいますか?


海野:主に洋画で影響を受けた作品や監督はたくさんいますが、多方面から影響を受けているので思いつかないです……。


――作家としての展望、なりたい作家像を教えてください。


海野:ゆくゆくは演出、監督とキャリアを積んでいけたらと考えております。映画やアニメ、MVなどの映像作品で感動を経験してきたので、たった1カットでも私が考えたシーンで誰かの記憶に何かを残せる作家になりたいですね。


(小池直也)



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