<フィギュアスケート:中部選手権>◇第2日◇22日◇名古屋市・邦和みなとスポーツ&カルチャー◇女子ショートプログラム(SP)
昨季のグランプリ(GP)シリーズ・スケートカナダ3位の松生理乃(19=中京大)がショートプログラム(SP)に臨み、70・35点で首位発進した。全3本のジャンプを降り「ブロック大会で70点台を出すことができたのは収穫。次につながる演技ができてすごくよかったです」とほほ笑んだ。
冒頭のダブルアクセル(2回転半)を決めると、フリップ−トーループの連続3回転ジャンプも着氷。3本目では、午前の公式練習で何度も確かめていた3回転ルッツを成功させた。持ち前のシームレスな滑りで観衆を魅了し、表現面を示す演技構成点(PCS)でも全体トップの33・80点とした。
SP曲「One Day I’ll Fly Away」は昨季と同じプログラム。今季序盤は新たにジャズの楽曲に挑み「合っている」という声を耳にしたが、同時に「去年のほうがよかった」という率直な意見も受けた。「(ジャズは)ジャンプがハマりにくくて、ペースが合わないところもありました」。8月のサマーカップでは昨季の曲で臨み、自身の感覚や周囲の評価を再確認。そのうえでプログラム継続を決断した。
「昔から強い動きやアクセントをつけるのが苦手で、(ジャズの)速いテンポの曲にはあまり慣れていなくて。私は伸ばして伸ばして滑ってというプログラムが得意なので、それが出せないと見栄えもよくなくて、ステップも踏めないので継続しました」
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昨季のフリーでもシーズン当初はタンゴ系の楽曲を試みていた中、8月以降に前シーズンの「Nella Fantasia」の継続を決意。プログラムの再考は2季連続となったが、それは新たな楽曲に挑戦したからこそでもある。「ジャズに挑戦したからこそ、このプログラムの良さが分かった。自分がどういう曲をやったらジャンプがハマりやすいかをあらためて確認できたので、そういう意味ではよかったのかなと思います」と笑顔でうなずいた。
2位以降は山下真瑚(21=中京大)が61・20点、河辺愛菜(19=中京大)が57・62点、大庭雅(29=東海東京FH)が53・94点で続いた。フリーは23日に同会場で行われる。【藤塚大輔】
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