香港大引:ハンセン0.1%安で7日ぶり小反落、本土株指数は0.1%上昇

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2024年09月23日 18:01  サーチナ

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 週明け23日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比11.46ポイント(0.06%)安の18247.11ポイントと7日ぶりに小反落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は7.58ポイント(0.12%)高の6389.08ポイントと小幅ながら7日続伸した。売買代金は1242億8940万香港ドルに縮小している(20日は1768億160万香港ドル)。
 利益確定売りが優勢となる流れ。20日のハンセン指数は6日続伸し、約2カ月ぶりの高値水準を回復している。また、対外関係の悪化も改めて懸念材料として意識された。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。米国の大幅利下げや、中国経済対策の期待感などが支えだ。中国当局の発表によれば、中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝・総裁と国家金融監督管理総局の李雲沢・局長、中国証券監督管理委員会の呉清・主席は24日、金融支援に関する共同記者会見を行う。中国の景気懸念がくすぶる中、当局は今年の経済成長目標(5.0%前後)達成のため、新たな景気支援策を打ち出すとの見方が根強い状況だ。指数はプラス圏で推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連の下げが目立つ。薬明生物技術(2269/HK)が5.1%安、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.6%安とそろって反落している。先週の相場では、米政府と中国のバイオテクノロジー企業との取引を制限する「バイオセキュア法案」に関し、早期成立の可能性が後退したことを手がかりに急伸していた。
 新興EV(電気自動車)関連も安い。蔚来集団(9866/HK)が5.0%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.2%、小鵬汽車(9868/HK)が2.2%、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.0%ずつ下落した。
 半面、中国発電セクターは高い。華電国際電力(1071/HK)が4.6%、華能国際電力(902/HK)が3.5%、華潤電力HD(836/HK)が3.3%、中国電力国際発展(2380/HK)が1.8%ずつ上昇した。
 中国の銀行・保険セクターもしっかり。中国銀行(3988/HK)が1.4%高、中国工商銀行(1398/HK)が1.1%高、中国農業銀行(1288/HK)が0.8%高、中国人民財産保険(2328/HK)が4.3%高、中国人寿保険(2628/HK)が1.7%高で取引を終えた。
 一方、本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.44%高の2748.92ポイントで取引を終了した。石油・石炭や銀行・保険などの大型株が相場をけん引。発電株、素材株、海運株、インフラ関連株、自動車株なども買われた。半面、医薬株は安い。半導体株、空運株、証券株も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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