<バスケットボール天皇杯:宇都宮80−72島根>◇23日◇2次ラウンド◇ブレックスアリーナ宇都宮
宇都宮ブレックスが、昨季レギュラーシーズンMVP、D.J・ニュービルの大活躍で、12月4日の3次ラウンドに進出した。
攻守とも高い強度で挑んできた島根に対し、第1クオーター(Q)こそ、23−25と後手に回るも、第2Qにニュービルが大爆発。3Pシュート2本を含む10得点でチームの攻撃を活性化し、逆に14点差をつけることに成功した。
「相手がフルコートのディフェンスを仕掛けてきたが、勝つことができて良かった。素晴らしいゲームだった」
ブレックスが今季目指すアップテンポのバスケを封じるため、島根は前から圧力をかけてきた。しかしニュービルは、相手の動きを冷静に見極め、前が空いたらドライブで仕掛け、守備が後ろに下がったら3Pシュートを狙う。30得点、7アシスト、5リバウンドで存在感を見せつけた。
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ブラスウェルヘッドコーチ(HC)は「(昨シーズンから)彼をブレックスにリクルートしてあらためて良かったと思う」と最大級の賛辞を送る。しかも、頼りになるのは試合だけではない。「D.J相手に練習すれば試合が簡単に思える」。攻守に飛び抜けたレベルのニュービルと練習から競い合う事で、チーム全体がレベルアップしている。
この日、3Pシュートを3本決め、守備では相手のエースガードに圧力をかけ続けた23歳の高島紳司は「練習相手がすごいメンバーなので、そこでやれる事がすごく自信になっている」と話した。
チームはプレシーズンゲーム5連勝、天皇杯3連勝と実戦負けなしの8連勝で、渡辺雄太が加わった千葉Jとのリーグ開幕戦(10月5日)を迎える。
「毎日1%ずつ、うまくなっていきたい。そうすれば目指すところにたどりつく」
しびれるようなコメントで、ニュービルはリーグ開幕を見つめていた。【沢田啓太郎】
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