＜フィギュアスケート：中部選手権＞◇最終日◇23日◇名古屋市・邦和みなとスポーツ＆カルチャー◇女子フリー
昨季の全日本選手権8位の山下真瑚（21＝中京大）がフリー116・79点の合計177・99点で、総合2位となった。
冒頭で大きなルッツ−トーループの連続3回転ジャンプを降り、その後も大崩れせずにジャンプを着氷。回転不足のジャンプもあった中、フリーは1位につけた。「いろいろな人に滑りを見てほしいと思いながら試合に出ている」と振り返った。
フリーの「Creep」は山下の世界観を表したプログラム。冒頭では両手で“小さな箱”を手に持つような振り付けから入り、その両手を振り上げて解放させるような動きから始まるが、最後は冒頭と同じようなポーズへ戻る。“箱”は自分自身だといい「私の頭の中や心の中を見せてあげるんですけど、最後は『でも真瑚のだからあげないよ』というイメージ。真瑚の普通じゃない部分、不思議な部分を表現できたら」と説明した。
独特の説明に取材エリアが和むと「普通だとは思っていないですよ、自分のことを。でもそれでいいんです！」と笑顔で続け、「真瑚の頭の中をみんなにお見せできたらいいなと思います」とほほ笑んだ。
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昨季の全日本で5大会ぶりの1桁順位となり、今年2月にはタリンクホテルズ杯（エストニア）で3位、今月上旬にはアジアンオープントロフィー（香港）で2位と、国際大会でも躍動している。迎える今季は大学ラストイヤー。「いろいろな試合には出たいですが、考え過ぎてしまうといつも失敗しちゃうので。ちゃんとその時にできることをやっていけば点数がついてきて、新しいチャンスがもらえると思うので、その試合、その試合を大切にしたいです」と思い描いた。
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