「Pixel 9」シリーズをお得に買う方法【2024年9月版】　Googleストアがお得だが、購入は待つべき

　8月22日に「Google Pixel 9」と「Google Pixel 9 Pro XL」、9月4日に「Google Pixel 9 Pro」と「Google Pixel 9 Pro Fold」が発売されました。現在はiPhone 16シリーズの話題で持ちきりですが、Androidスマホユーザーにとっては1年でも有数の注目イベントだったことでしょう。

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　以前は高性能／低価格でコスパの高かったPixelですが、Pixel 9シリーズは相応の価格になり、お得感はやや薄れました。そこで今回はPixel 9 Pro Foldを除くPixel 9／9 Pro／9 Pro XLの3機種について、一番お得に購入する方法を解説します（価格は全て税込み）。

●Pixel 9シリーズ通常価格の比較

　 Pixel 9シリーズはGoogleストアとドコモ、au、ソフトバンクで発売されました。まずは各機種の通常価格を比較しましょう。

　最も安いのは全機種、全容量でGoogleストアです。ドコモ、au、ソフトバンクは割引キャンペーンや残価設定型購入プログラム利用を前提とするためか、価格は高めです。中でもドコモとソフトバンクは機種によっては3万円以上高い場合もあります。MNPなどで高額の割引が適用できる場合を除いては、ドコモ、au、ソフトバンクで使う人も端末はGoogleストアで購入し、自分でSIMカードを差し替えて使った方がよいでしょう。

　ちなみに、Pixel 9シリーズはどの機種も全キャリアの主要な4G／5Gの周波数帯を網羅しており、基本的にどのキャリアのSIMでも使えます。Googleストア版もキャリア版も仕様に違いがないため、端末の購入元と入れるSIMの組み合わせを気にする必要はありません。

●Googleストアは下取りとストアクレジットを活用

　Googleストアでは定期的にキャンペーンを実施しており、下取りとストアクレジット付与を活用すればさらにお得に購入できます。Pixel 9の発売キャンペーンは終了したものの、Googleストアでは定期的に同様のキャンペーンを実施するので、今すぐ買わなくてよい人は次回開催を待ちましょう。

　Googleストアのキャンペーンは端末購入時の下取り額がアップするのが特徴です。9月2日まで実施していたキャンペーンでは、例えばPixel 9購入時のPixel 8の下取り額が6万4900円になりました。現在の中古スマホ店の買い取り相場が3.5万から5万円程度なのに比べるとかなりお得です。他にもPixel 4〜Pixel 6シリーズあたりの型落ち機種の下取り額も相場より軒並み高くなっていました。

　Googleストアの下取りは本体のみでよく、画面割れなどがない限り少々の傷は査定額に影響しないのもメリットです。最近ではXperia XZ1 Compactの下取りが相場よりかなり高額で、SNS上で話題になりました。下取り額は毎回変わりますが、特に過去のPixelを持っている人はキャンペーンでお得に買い替えができます。

　さらに、キャンペーン期間中に購入すればGoogleストア内で使えるストアクレジットが付与されます。9月2日まで実施していたキャンペーンでは、Pixel 9購入で2万4200円分、Pixel 9 Proで3万2100円分、Pixel 9 Pro XLで5万100円分が付与されました。このストアクレジットはGoogleストア内での商品購入に使えるので、ワイヤレスイヤフォン「Google Pixel Buds」やスマートウォッチ「Google Pixel Watch」などはもちろん、有効期限は1年と長いので、2025年春頃に発売が予想される「Google Pixel 9a（仮）」の購入にも使えます。

　Pixel 9シリーズはGoogleストアがお得ですが、通常時に買うのは損です。キャンペーン期間中に高額で下取りをして、さらにストアクレジットをもらいましょう。

●中古スマホ店の未使用品もお得

　Googleストアのストアクレジットを持っていない人やお得な下取り対象機種を持っていない人は、中古スマホ店で購入するのもオススメです。Pixel 9の発売直後に、中古スマホ店に大量の未使用品の在庫があるのがSNSで話題になりました。おそらくストアクレジットを持っていた人が、消費のために取りあえずGoogleストアで端末を購入し、すぐに売却したのでしょう。

　そのため、中古スマホ店では未使用のPixel 9シリーズがGoogleストアより安く購入できます。例えば筆者がよく利用するじゃんぱらでは、9月14日時点でPixel 9（128GB）の未使用品が10万9980円、256GBの未使用品が11万4980円で販売されています。128GBは1万8920円、256GBは2万8920円もGoogleストアより安いです。

一方、Pixel 9 ProとPixel 9 Pro Foldはあまり在庫がありません。恐らく発売日が早い2機種に、ストアクレジット消費目的の購入が集中したのでしょう。中古スマホ店の価格は在庫により変動するものの、Pixel 9やPixel 9 Pro XLが欲しい人は中古スマホ店で未使用品を探すのもオススメです。

●キャリアで買うなら購入プログラムは必須

　これまで解説した通り、Pixel 9シリーズはGoogleストアか中古スマホ店で買い、自分でSIMを差し替えて機種変更するのがお得です。しかし、読者の中には機種変更やデータ移行が不安なため、キャリア店舗で買って機種変更手続きも店舗スタッフにやってもらいたいという人もおられるでしょう。

　どうしてもドコモ、au、ソフトバンクで買う場合は、各キャリアの残価設定型プログラムを利用しましょう。ドコモは「いつでもカエドキプログラム（+）」、auは「スマホトクするプログラム」、ソフトバンクは「新トクするサポート」という名称です。細かいルールはキャリアごとに差がありますが、簡単に言えば「1年後、または2年後に本体を返却すれば安く買える」という仕組みです。

　Googleストアの通常価格と、プログラム利用時の各キャリアの実質負担額を単純に比較すると、キャリアのプログラムの方が負担は軽いです。例えばPixel 9（128GB）をドコモのいつでもカエドキプログラムで購入した場合、2年使用時の実質負担額は5万9620円です。月2500円程度の負担で2年使えると考えると悪くありません。

　ドコモとauは基本的に2年後の返却ですが、ソフトバンクは記事執筆時点で新トクするサポート（プレミアム）が対象のため、基本的には1年で返却します。Pixel 9（128GB）の負担額は2年使えるドコモとauの約半額なのでお得ですが、他の機種／容量は半分の期間しか使えない割に負担額はドコモとauとそれほど変わらないので注意が必要です。新トクするサポート（プレミアム）は仕組みも分かりにくいので、上級者以外は手を出さないようにしましょう。

　繰り返しになりますが、Pixel 9は基本的にはGoogleストアのキャンペーンを利用するか、中古スマホ店で未使用品を買うのがオススメです。どうしてもキャリアで買いたい人だけ、プログラムの利用を検討しましょう。

●1年後に型落ちを狙うのもオススメ

　本記事の趣旨からは外れるものの、筆者は「Pixelは1年待って型落ちを狙う」のが最も賢い選択だと考えています。aシリーズを除くPixelシリーズは毎年秋に新機種を発売しますが、新機種発売が近づくと各キャリアで投げ売りのような値下げやキャンペーンが開始します。これを狙って買い替えるのもテクニックの1つです。

　例えば9月24日時点で、Pixel 8はauやUQ mobileで通常価格4万9600円で販売中です。auでの発売価格は11万7900円だったので、1年で半額以下になりました。Pixel 8はY!mobileでも5万9472円で販売中です。オンラインストア限定の割引により、MNPなら一括3万9600円で購入でき、筆者も安価に購入して現在もメインでPixel 8を使っています。端末の外箱のバーコード部分にY!mobileのシールが上から貼られていたので、おそらくソフトバンクの在庫を掃けるためにY!mobileで安く販売したのでしょう。

　型落ちとはいえ、Pixel 8は現在でも十分な高性能機種です。同じくPixel 9シリーズも1年後でも問題なく使えますし、ゲームをしない人にはむしろオーバースペックかもしれません。新製品をいち早く試したいスマホマニア以外は、1年待って型落ちを買うのもオススメです。

　以上、Pixel 9シリーズをお得に買う方法の解説でした。Pixel 9はGoogleストアで買うのがお得ですが、キャンペーン期間中に下取りを利用して安く購入し、ストアクレジットをもらうのが一番お得です。また、中古スマホ店で未使用品を探すのもよいでしょう。筆者は2匹目のどじょうを狙い、2025年夏頃の投げ売りを待ってPixel 9に買い替えるつもりです。

著者プロフィール

シムラボ

　「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。

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・サイト：https://www.simlabo.jp/