ＡＩ安全性確認、１０項目で＝政府機関が指針策定

　人工知能（ＡＩ）の安全性の評価基準を検討する政府の専門機関「ＡＩセーフティ・インスティテュート（ＡＩＳＩ）」は２４日までに、開発企業などがＡＩの安全性を確認する際の指針をまとめた。有害情報の出力防止など１０項目を盛り込んでおり、利用者への安全なＡＩの提供につなげてもらう。

　指針は、海外の動向や政府が４月にまとめた生成ＡＩに関する国内事業者向けガイドラインを基に作成。ＡＩの開発や関連サービスを提供する事業者向けの内容となっている。

　具体的には、サイバー攻撃などの犯罪に悪用され得る内容や差別表現といった有害情報をＡＩが回答しないような仕組みになっているかを確認。プライバシー保護や偽情報の回答防止といった評価項目も設けた。

　また、開発などの管理者に対し、開発から提供、利用の各段階で繰り返し安全性を評価するよう求めている。