中田英寿氏が現役時代からマネジメント契約結ぶサニーサイドアップグループ執行役員に就任

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2024年09月25日 10:42  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

中田英寿氏(2022年12月撮影)

サッカー元日本代表MF中田英寿氏(47)が、現役時代からマネジメント契約を結ぶPR会社大手サニーサイドアップグループの執行役員エグゼクティブオフィサーに就任した。同社が25日に公式サイトで発表した。就任は10月1日付。


サニーサイドアップグループは、次原悦子社長名で「執行役員の専任にあたって」と題した文書を発表した。


「当社グループは中田英寿氏と、同氏の現役時代から引退後も現在に至るまで、マネジメント事務所という立場で、長きに渡り信頼関係を構築してまいりました。同氏は、日本サッカー界を世界へ導き、自らもヨーロッパサッカー界への扉を開いた国際人であります。現役引退後、世界そして日本全国を隈なく旅しながら深めた知見と、よりブラッシュアップされた同氏の独特のセンス、これを当社グループが経営に活かさないというのは、企業としても機会損失だと考えます。同氏の持つ、国際的かつ多岐に渡る人脈、その影響力と知見を今こそグループの経営に役立てたいと思います。人口減少、資源を持たない日本にとって、経済成長の大きなキーワードになる地方創生ですが、日本中を旅してきた同氏と共に日本創生のためのプロジェクトにも積極的にチャレンジしていきたいと考えております」


中田氏はワールドカップ(W杯)ドイツ大会後の2006年(平18)7月3日に現役を引退。引退後は世界約90カ国、150以上の都市を旅した。09年からは、日本全国47都道府県をめぐる旅をスタートし、400を超える酒蔵を訪れてきた中で、日本酒のおいしさと文化的可能性を強く感じたことから、15年に日本酒の販売促進事業を行う「JAPAN CRAFT SAKE COMPANY」を設立し、代表取締役に就任。日本酒開発やイベントコンサルティング、日本酒アプリ「Sakenomy」、日本酒のトレーサビリティーシステム「Sake Blockchain」を開発した。さらに、翌16年からは世界最大級の日本酒PRイベント「CRAFT SAKE WEEK」を展開。日本酒以外にも日本文化を国内外に紹介するため、旅の軌跡を紹介するウェブメディア「に・ほ・ん・も・の」や、厳選した作り手を紹介し多言語で出版される書籍「に・ほ・ん・も・の」(KADOKAWA)など、多くのメディアで情報を発信している。


サイドアップグループは、そうした中田氏の現状を踏まえ「日本参入を検討されているグローバル企業様、海外進出を検討されている日本企業様に向けて、同氏が持つ国際的な人脈とそのセンスが活かされると確信しております。成長拡大への強いパートナーとして中田英寿氏を執行役員/エグゼクティブオフィサーとして迎えた当社グループに、ご期待頂ければと存じます」と力強く発信した。


中田氏は、2003年(平15)7月から東ハトの執行役員CBO(コーポレートブランドオフィサー、最高ブランド責任者)を務めてきた。20年には立教大経営学部の客員教授も務めた。


◆中田英寿(なかた・ひでとし)1977年(昭52)1月22日、山梨県甲府市生まれ。同県立韮崎高から95年にJリーグのベルマーレ平塚(現J1湘南ベルマーレ)に加入。98年にセリエA(イタリア)ペルージャに移籍し、ローマ、パルマ、ボローニャ、フィオレンティーナ、そしてプレミアリーグ(イングランド)ボルトンと渡り歩く。98年フランス、02年日韓、06年ドイツとW杯3大会に出場。国際Aマッチ77試合出場11得点。オリンピックにも96年アトランタ、00年シドニーの2大会に出場。

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