アディダスが「アディゼロ」の最新モデルを発表 ロッカー構造を採用

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2024年09月25日 17:01  Fashionsnap.com

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 「アディダス(adidas)」が、1秒でも速いベストタイムを目指して走るランナーのための本格ランニングフットウェアシリーズ「アディゼロ(adizero)」の最新モデル「アディゼロ アディオス プロ 4(ADIZERO ADIOS PRO 4)」を発表した。価格は2万8600円で、11月下旬に「アディダス」の公式オンラインストアやアプリ、直営店などで順次発売予定だ。

 「アディゼロ」シリーズは2005年、1秒でも早いベストタイムを目指して走る日本人ランナーをターゲットに誕生。その中で、2020年にアディダス初のカーボンプレートを搭載する最上位モデルのレーシングシューズとして登場したのが「アディゼロ アディオス プロ」であり、これまでに5つの世界新記録と世界主要レースで73度の優勝を支えてきた。
 アディゼロ アディオス プロ 4は約2年ぶりの新作で、陸上女子10kmの世界記録保持者であるアグネス・ゲティチ(Agnes Ngetich)や東京マラソンなどで優勝経験を持つ男子陸上選手のベンソン・キプルト(Vincent Kipruto)らトップランナーの協力のもと、ドイツ・ヘルツォーゲンアウラハにあるアディダス本社のイノベーションラボにて開発。素材や縫製などの細部までこだわりながら無駄を省いたことで、片足200g(27cm)という前作から15gの軽量化に成功した。

 最大の特徴は、ソール面が曲線を描くロッカー構造だ。ソールの厚みは踵部が39mm、前足部が33mm。シューズレングスの60%に当たる部分にロッカーポイントを設けたことで、走行時に自然と真下に足を着地させることができるほか、スムーズな足運びもサポートする。また、ミッドソールに低密度高反発素材「ライトストライク プロ(LIGHTSTRIKE PRO)」を用いることで軽量性とクッション性を担保しながら、骨格に沿うようにフルレングスの5本骨状フルレングスカーボンバー「エナジーロッド 2.0(ENERGY RODS 2.0)」を搭載しているため、反発力と共にシューズ全体の剛性も高まっているという。
 アッパーは、「ライトロック(LIGHTLOCK)」と呼ばれる独自の軽量ストレッチ素材で、片方向にのみ伸縮する特性と共に内部のロッキングバンドで足全体にフィット感を提供。一方アウトソールは、トップアスリートの着地パターンを研究したことで「ライトトラクション(LIGHTTRAXION)」とコンチネンタルラバーの組み合わせとなっており、さらに部位によってトラクションパターンも変更することでグリップ力が向上し、より安定した走行を可能にする。
 また、「アディゼロ アディオス プロ 4」とあわせて軽量高速トレーニングモデル「アディゼロ エヴォ SL(ADIZERO EVO SL)」もラインナップする。アディゼロ エヴォ SLは、アディダス史上最軽量のレーシングシューズ「アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1(ADIZERO ADIOS PRO EVO 1)」のデザインDNAを落とし込んでおり、耐久性に優れながら現行のシリーズの中では最軽量のトレーニングシューズとなる片足224g(27cm)を実現した。

 ミッドソールにフルレングスで「ライトストライク プロ」を搭載することでクッション性や反発性に優れ、アッパーには通気性の高いエンジニアードメッシュを採用している。価格は1万9800円で、10月15日からアディダス ブランドセンター RAYARD MIYASHITA PARKやアディダス ブランドコアストア 大阪などの一部店舗で先行販売後、12月より「アディダス」の公式オンラインストアやアプリ、直営店などで順次発売される。
 なお、現地時間9月29日にベルリンで行われるベルリンマラソンでは、一部のアディダス契約アスリートが「アディゼロ アディオス プロ 4」を着用して出場予定だ。
Riku Ogawa () エディター&ライター WWDとHYPEBEAST出身でプレミアリーグのアーセナルを応援する、食道楽のエディター&ライター。お仕事のご連絡は各種SNSのDMまで。

■アディゼロ アディオス プロ 4

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