Intelが「Xeon 6 6900Pプロセッサ」「Gaudi 3」を正式発表 搭載製品は順次出荷開始

0

2024年09月25日 19:01  ITmedia PC USER

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia PC USER

Gaudi 3の実物(OAMモジュール)

 Intelは9月24日(米国太平洋夏時間)、サーバ/データセンター向けCPU「Xeon 6 6900Pプロセッサ」(開発コード名:Granite Rapids)と、AIアクセラレーター「Gaudi 3」も正式発表した。搭載製品は、パートナー企業を通して順次発売される。


【その他の画像】


●Xeon 6 6900Pプロセッサの概要


 Xeon 6 6900Pプロセッサは、大型パッケージ(LGA7592)を採用する「Xeon 6 6900プロセッサ」のパフォーマンスコア(Pコア)版という位置付けだ。科学技術計算を始めとするHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)やAI(人工知能)の学習処理など、演算負荷の高い用途を想定し、サーバ向けCPUとして初めて「MRDIMM」をサポートしている。


 Intelによると、Xeon 6 6900Pプロセッサは先代比でAIの推論処理は最大3倍、HPCの演算処理は最大2.5倍、MySQLの処理は最大2.1倍高速に行えるという。


 ラインアップは以下の通りだ。いずれも2CPU構成での動作にも対応する。


・Xeon 6 6960P


・CPUコア:72コア144スレッド(2.7GHz〜3.9GHz)


・L3キャッシュ:432MB


・TDP:500W


・対応メモリ:DDR5-6400/MRDIMM-8800


Xeon 6 6952P


・CPUコア:96コア192スレッド(2.1GHz〜3.9GHz)


・L3キャッシュ:480MB


・TDP:400W


・対応メモリ:DDR5-6400/MRDIMM-8800


Xeon 6 6972P


・CPUコア:96コア192スレッド


・L3キャッシュ:480MB


・TDP:500W


・対応メモリ:DDR5-6400/MRDIMM-8800


Xeon 6 6979P


・CPUコア:120コア240スレッド


・L3キャッシュ:504MB


・TDP:500W


・対応メモリ:DDR5-6400/MRDIMM-8800


Xeon 6 6980P


・CPUコア:128コア256スレッド


・L3キャッシュ:504MB


・TDP:500W


・対応メモリ:DDR5-6400/MRDIMM-8800


●Gaudi 3の概要


 Gaudi 3は、AIの中でも深層学習(DL)に特化したアクセラレーター「Gaudi」の第3世代製品で、推論処理や学習データのファインチューニング(最適化)も高速に行えることが特徴だ。


 先代(Gaudi 2)と比較した場合、FP8演算では最大2倍、BF16演算では最大4倍の演算能力を備える他、ネットワーク帯域幅は2倍、メモリ帯域幅は1.5倍と全体的な処理の高速化が図られている。


 Gaudi 3を組み込んだシステムは、日本ではデル・テクノロジーズ、日本ヒューレット・パッカード、Super Micro Computer(スーパーマイクロ)の3社を皮切りに順次発売される予定だ。



    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定