1万円台の“ミリタリー直系”ウォッチを実機でチェック アウトドア系コーデにマッチするロングセラー

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2024年09月25日 19:20  Fav-Log by ITmedia

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ワークウェアとの相性も良好

 1854年創業という長い歴史を誇る、米国を代表する時計ブランドの「タイメックス」。トレンド性の高い製品ラインアップを擁する同社ですが、長年に渡りブランドを支える定番モデルにも注目したいところです。

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 そこで今回は2記事にわたり、タイメックスを代表する定番モデルの「キャンパー」と「ウィークエンダー」を実機レビュー。その魅力をご紹介します。

●ミリタリー直系か、街着仕様か

 最初に、レビューしていく2本の概要を見ていきます。まず「キャンパー」は、ベトナム戦争時に米陸軍に納入された腕時計の民生版として、1980年代に登場したシリーズです。視認性に優れたアラビア数字のインデックス(時指標)が、本機の外観上の最大の特徴。バンドが素通し式のナイロンベルトとなる点も、米軍系の腕時計らしいポイントです。

 今回レビューするモデル (型番:TW2P88400)は、シリーズ発売当初の製品のデザインを再現した「オリジナルキャンパー」シリーズの1本です。当時のスタイルを継承しつつ、駆動部にはクオーツ式ムーブメントを搭載。公式サイトでの販売価格1万890円(税込)というお手軽に入手できるコスパの高さも実現しています。ケース径は約36mm、ケースは樹脂製で3気圧防水です。

 一方の「ウィークエンダー」は、前述の「キャンパー」のスタイルを部分的に引き継ぎつつ、より街着向けに仕様変更されたシリーズです。今回は、シリーズ中でも最もベーシックな「セントラルパーク」シリーズの1本(型番:T2N654)をレビューします。

 24時間表記付きのアラビア数字のインデックスなどの特徴は「キャンパー」から継承。一方で艶やかに処理された金属製ケースや、ガラス製の風防を採用しています。ケース径は約38mmでムーブメントはクオーツ式、3気圧防水です。

 これら2本を自動車に例えるなら、「キャンパー」はミリタリー直系の軍用ジープ(の民生モデル)、「ウィークエンダー」はより日常用途向けのSUV、といった例えがぴったりかもしれません。

 以下では、「オリジナルキャンパー」のダークグリーン色のモデル(型番:TW2P88400)を実機レビューします。

●素朴な魅力に引かれる

 それでは早速、本機の外観を見ていきます。本体のケースと風防(文字板前面のガラス体)は樹脂製。風防は中央が盛り上がったドーム形状で、クラシカルな趣きが感じられます。

 ケースのバンド取り付け部は、バネ棒を用いない固定タイプ。ミリタリーモデルの面影が感じられます。ナイロンベルトなど、引き通して装着するバンドのみを装着可能な仕様ですが、バンドの交換は容易です。色違いのバンドを用意し、交換して楽しむのも楽しいでしょう。

 文字板にはブランド銘と(防水性を意味する)波型表記が配されますが、装飾的な要素はミニマルです。ブラックの文字板に白字のインデックスと白針の組み合わせは、幅広い場面で高い視認性を誇ります。総じて言えば機能に徹した素朴な仕上がりが、本機の魅力だと言えるでしょう。

●ベーシックなカジュアルウェアと好相性

 本機と洋服との相性をチェックしてみましょう。まず取り上げるのは、洗いざらしのシャツにフィッシングベスト、デニムパンツとワークブーツの組み合わせ。ミリタリーウォッチをベースにしている本機の出自もあり、ワーク系やアウトドア系などの“土臭さ”が感じられるアイテムとの相性は良好です。

 次に取り上げるのは、オリーブ色の軍パン(ファティーグパンツ)を中心としたコーデ。アイテムのテイストや色合いをそろえれば、コーデに統一感が生まれます。ブランドの中でもベーシック系アイテムとなる本機ですが、それゆえに何気ない普段の服装にマッチする点が、ロングセラーとして愛されている理由かもしれません。

●「気取らない魅力」を

 この記事では、タイメックスきっての定番シリーズ「キャンパー」(型番:TW2P88400)を実機レビューしました。ミリタリー直系というストーリー要素を備え、洋服とのコーデも楽しい1本でした。

 外観がスマートで、“キメた”服装に似合う腕時計も魅力的ですが、普段の服装になじむ、気取らない1本も貴重です。コスパ面でも優秀ですので、持っていて損はない1本だと言えるでしょう!

 次回はウィークエンダー(T2N654)をレビューします。

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