中国、米「つながる車」規制に反発＝アパレル企業へ「調査」も

　【北京時事】中国商務省は２５日、バイデン米政権が中国企業に関係する自動運転技術などを搭載した「コネクテッドカー（つながる車）」の輸入や販売を規制する方針を打ち出したことを受け、これに反発する談話を公表した。また同日までに米アパレル企業に「調査」を行うと決定。米中対立は今後さらに激化しそうだ。

　米政府は２３日、中国やロシアの企業に関係がある機器を搭載したコネクテッドカーに国家安全保障上の懸念があるとして、輸入などを原則禁じる案を発表。中国商務省は談話で「中米間の正常な協力に深刻な打撃を与える」と強く非難した。

　同省は２４日、世界的なファッションブランド「カルバン・クライン」を展開する米ＰＶＨに対し、反外国制裁法などに基づき、調査を進めると公表。新疆ウイグル自治区産の綿花を不当に避けており、中国企業の「合法的な権利と利益」を阻害しているためと説明した。違反を確認した場合、罰金などの処分を科す可能性がある。米政府は同自治区でウイグル族の強制労働が行われていると主張している。