東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の使用済み核燃料を積んだとみられる運搬船が26日朝、青森県むつ市の港に接岸、積み荷が陸揚げされた。リサイクル燃料貯蔵(RFS)が運営する同市内の中間貯蔵施設への初めての搬入作業が始まる。RFSによる最終検査などを経て、最長50年間貯蔵される。
中間貯蔵施設は、原発敷地外で使用済み燃料を保管する国内初の施設。原発内で使用済み燃料をためておくプール容量が限界に近づく中、柏崎刈羽の再稼働を含めた政府の原発推進戦略に追い風となりそうだ。
今回運搬されたのはキャスク1基で、柏崎刈羽4号機の使用済み燃料69体が収納されているとみられる。原子力規制委員会が問題ないと確認すれば、10月にも正式に事業が開始される見通し。
運搬船から陸揚げされる使用済み核燃料が入ったとみられる金属容器=26日午後、青森県むつ市