足立区、葛飾区、江戸川区にLUUPのポートは設置ナシ? 3区が明かした「真相」と「安全面への心配」

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2024年09月26日 11:01  web女性自身

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都心部を中心に見かける機会が増えた「LUUP」。スマホのアプリを通じ、電動アシスト自転車や電動キックボードをレンタルすることができる便利なシェアリングサービスだ。



’20年5月に東京・渋谷でサービス開始されて以降、全国で急速に拡大している。街中には車両の貸出・返却をする「ポート」が設置されているが、Xではポートが設置されていない“東京23区のあるエリア”が注目を集めている。



きっかけは、9月18日に投稿されたあるユーザーのポスト。LUUP公式サイトのポートマップ画像を添え、《LUUPは荒川を越えられない》として足立区、江戸川区を挙げていた。実際にポートマップを見てみると、東京湾に続く荒川を境に足立区、江戸川区だけでなく、葛飾区にもほとんどポートが設置されていないように見える。



このポストは瞬く間に拡散し、様々な疑問や意見が寄せられることに。



《これすげえなww こんなにハッキリわかるとは…》
《たしかに江戸川区でLUUP見たことないな》
《足立区・江戸川区にいったい何が、》
《足立区は元々シェアサイクルが根付いてるから新規参入は難しいのかね》
《足立区の自転車は元々全てシェアサイクルだし返却先は荒川全域なのでLUUP参入の余地はないのよ》





■足立区、葛飾区、江戸川区が語った「真相」



この3区にLUUPが普及していないのは、なぜだろうか? そこで本誌は足立区、葛飾区、江戸川区に問い合わせてみた。



まず足立区の担当者によれば、「LUUPさんから事業の案内を受けたことはあります」とのこと。「都心の自治体はLUUPさんと協定を結んでいるところもあるようですが、足立区ではそういったことはございません。LUUPさんが独自で開拓されているかと思います」と述べ、「今後、普及する可能性はあるかもしれません」と語っていた。“LUUPを拒んでいるわけではない”とのことだが、普及されるとなれば「事故も多いと聞いていますので、安全性の面では心配なところはありますね」と懸念もあるようだ。



いっぽう足立区では、シェアサイクルプラットフォームを提供する「OpenStreet株式会社」と協定を結んで、シェアサイクル事業を実証実験中だという。担当者は、「公園など区の施設で協定に基づいて場所をお貸しして、区民の利便性を図っている状況です」と説明しいていた。



次に話を聞いたのは、葛飾区。担当者によれば「これだけ急拡大しているなかで、当区にもLUUPの方がご案内に来られたことはございます」と明かし、区内でもLUUPが普及する可能性があると推察していた。その上で担当者は、こう述べていた。



「シェアサイクルや普通の車と同じように便利な交通手段として、住民に受け入れられるのであれば広がっていってもらいたいと思います。いっぽう、気を付けなければいけない面として、交通ルールなどをちゃんと守った上で広まって便利になってほしいと思います」



なお、葛飾区でもシェアサイクル事業に取り組んでいるという。また担当者によれば、「区がLUUPの営業に関して、許認可権限を持っているということはございません」とのこと。ただ、区が所有する敷地にポートを設置するとなれば、いち土地所有者として判断することになるようだ。



そして江戸川区の担当者も「以前にLUUPの担当者の方から事業の説明を受けたことはございます」と明かしつつ、「江戸川区として特にポートの設置を拒否しているということはないです」と明言していた。いっぽうLUUPが普及することについては、「電動キックボードに関しては安全面でちょっと心配だなという風には感じています」とコメント。



またシェアサイクル事業に関しては、「すでに(共同事業者の)OpenStreet株式会社が入っておりますし、区の方でもレンタサイクルを実施しています」と説明していた。





■LUUPは「展開エリア内における便利なサービス提供を優先している」と説明



つまり足立区、葛飾区、江戸川区ともに、“LUUPを拒んでいるわけではない”という結果に。さらに3区内にはポートが全くないわけではなく、足立区では北千住に8カ所、江戸川区には平井に1カ所あった。



本誌はLUUPを運営する株式会社Luupにも、取材を申し込んだ。足立区、葛飾区、江戸川区にポートが少ない理由については、次の説明があった。



「LUUPは、渋谷周辺からサービス提供を開始しました。1〜2駅程の短距離の移動で利用いただくことが多く、ポートが街じゅうに配備されていることが特徴です。また、ポートに車両が溢れて街の景観を乱さないよう『乗車前に返却ポートを予約する』ことを必須としています。



目的地近くのポートの返却枠が埋まってしまっている場合、そのすぐ近くに返却枠のあるポートがないと、利用者にとっては不便な体験となってしまいます。このことからも、ポートが街じゅうにあることが重要になります。展開エリアを広げすぎることよりも、まずは展開エリア内における便利なサービス提供を優先しているためご指摘のように、まだサービスを提供できていないエリアがございます」



また、ポートを設置するにあたっての手続きについては、「ポート設置先の管理者の許可が必要となります。その上で、LUUPのポートテープや看板を設置させていただきます」とのこと。いっぽう3区内でのエリア拡大については、「今後の展開予定については、申し訳ありませんが公表をしておりません」との回答に留まった。



果たして将来的に、注目を集めた3区にもLUUPが普及するだろう?

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