映画『本心』池松壮亮・三吉彩花・田中裕子ら登場人物6人を解説 キャラクターポスターも解禁

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2024年09月26日 17:00  ORICON NEWS

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映画『本心』(11月8日公開)(上段左から)田中裕子、池松壮亮、三吉彩花(下段左から)妻夫木聡、水上恒司、仲野太賀(C)2024 映画『本心』製作委員会
 平野啓一郎(『ある男』)の長編小説を石井裕也監督(『月』、『舟を編む』)が池松壮亮主演で映画化した『本心』(11月8日公開)より、それぞれの心の奥底にある“本心”や“葛藤”が見え隠れする台詞入りキャラクターポスターが解禁された。

【画像】映画『本心』登場キャラクターの相関図

 本作は、今からさらにデジタル化が進み、“リアル”と“バァーチャル”の境界が曖昧になった少し先の将来が舞台。急逝した母が実は“自由死”を望んでいたことを知り、その母の“本心”を知るためAIで彼女を蘇らせるという、未知の領域に足を踏み入れた青年・石川朔也(池松)と、彼を取り巻く人間の【心】と【本質】に迫る革新的なヒューマンミステリー。

 原作小説は、2019 年に新聞連載が開始され、21年に出版された。当時は2040年代を舞台にした“未来の物語”として描かれていた。しかし、現実では想像を超える速度でテクノロジーが発展。映画では、舞台設定を「今から地続きの少し先の将来(始まりは2025年)」へと前倒しされている。

●石川朔也(演:池松壮亮)
「僕は自分が誰なのか既に見失い、迷子になっていた」

 母・秋子と2人でつつましくも幸せな生活を送る青年。しかし、ある日突然「大事な話があるの」と言い残し母が急逝してしまう。その後、生前の母が“自由死”を選んでいたと聞き、その決断に至った本心を知るために、最新AI技術を搭載したVF(ヴァーチャル・フィギュア)として仮想空間に〈母親〉を蘇らせる。

 葛藤を抱えながらもVFの母と向き合う朔也だったが、次第に母の“隠された一面”を目の当たりにし、母だけでなく自分自身の本心をも見失っていくことに。ポスターに写し出される真っ直ぐな眼差しの奥には、母親を亡くし、進化する時代に取り残され彷徨う不安や葛藤が垣間見える。

 今年の「カンヌ国際映画祭」で注目を集めた『ぼくのお日さま』(公開中)や、SNS上で演じる役柄「#津野くん」がトレンド入りし人気を高めたドラマ『海のはじまり』など、話題の映画やドラマへの出演が続く池松は、本作で演じる朔也について「原作を読んで、自分がまだ言葉にできない、または実感のない不安が全て描かれていて『これは自分の話かもしれない』と思いました。撮影中、未来の朔也に対して"距離”を感じることはありませんでした。朔也の不安や恐れを痛いほど理解できましたし、今作において正しい感情、朔也として、場面ごとの最もシンプルな感情に到達できることを目指していました」と、語っている。

●三好彩花(演:三吉彩花)
「朔也くんの本心が分からなくて、怖くなっただけ…」

 朔也の母・秋子のVFを作るため朔也に協力するのが、三吉彩花演じる生前の秋子の親友、三好彩花。過去のトラウマから他人に触れることができないが、ひょんなことから朔也の家に同居することになり、2人は特別な絆を築いていく。しかし、この台詞からは、朔也が自分自身をも見失っていくことで、2人の間に心のすれ違いが起こっていくことを予感させる。

●岸谷(演:水上恒司)
「でもこれが、朔也さんの本性だからね」

 不敵な笑みを浮かべる朔也の幼なじみ、岸谷。ある事故をきっかけに昏睡状態へと陥り、目覚めたときには仕事を失っていた朔也を気にかけ、自身のカメラ付きゴーグルと依頼者のヘッドセットをつなぎ、依頼者の体として擬似体験する新たな時代の職業“リアル・アバター”を紹介したり、AIで人を再現できる技術があることを教えてくれる。朔也の過去を知る数少ない人物でもあり、刻まれる台詞からも、岸谷が朔也の心をかき乱し、本心にも切り込んでいく重要な役割を担うことが覗える。果たして岸谷の朔也に対しての感情は?朔也との交流の中で、彼の本心も暴かれていく。

●イフィー(演:仲野太賀)
「朔也さんはいずれ本当のことを言ってくれると思っていましたから」

 ある出来事を機に朔也に興味を持つイフィー。世界的に有名なアバターデザイナーで裕福な暮らしをしているが、実は事故で車椅子での生活をおくっており、リアル・アバターの朔也と専属契約を結ぶ。身体が不自由な自分とは違い、自身の身体を丸ごと依頼主に貸し出すような仕事をしている朔也をうらやましいと言っているが彼の本当の心は?イフィーとの出会いは朔也にどのような影響を与えていくのか。

●野崎将人(演:妻夫木聡)
「人は心の中に、色々な面を隠し持っています。違いますか?」

 妻夫木が演じるVFの開発者・野崎将人は、AI技術を駆使したビジネスの成功者で、朔也の母・秋子をVFとして蘇らせる。はじめは、亡くなった人をAIで蘇らせること、そして「本物以上のお母さまを作れます」という野崎の言葉に不安を抱く朔也だったが、野崎が生み出したVF・中尾(演:綾野剛)が語る“VFの心”についての話を聞き、覚悟を決める。しかし、VFの母から自分の知らない面が見え始め朔也は混乱。野崎の台詞に込められた人の本心とは――。

●石川秋子(演:田中裕子)
「大切な話があるの。帰ったらいい?」

 朔也の母・秋子は、息子に何も告げずに自分で死を選択できる制度“自由死”の認可を受けていた。そして、過去に朔也にも言っていない重大な秘密を抱える。生前の情報を取り込んだVFとして蘇り、朔也と他愛もない日常を取り戻していくが、徐々に隠された一面が明らかになっていく…。秋子が朔也に伝えられなかった「大切な話」を朔也は聞くことができるのか?

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