12月21日開幕のラグビー「リーグワン」1部で2連覇を目指す東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)は26日、NO8リーチ・マイケル(35)が2季連続で主将を務めると発表した。
東京・府中市内で定例会見。チームの柱は8月以降、休養で日本代表活動から離れて調整してきた。同じ府中が拠点の東京サントリーサンゴリアス(東京SG)は、小野晃征氏(37)がリーグワン最年少でヘッドコーチ(HC)に就任。南アフリカから歴史的勝利を挙げた15年W杯の戦友が率いる宿敵攻略、2連覇へ闘志を燃やした。
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10月7日で36歳となるリーチは、やる気満々だ。
8月上旬、練習場でブラックアダーHCと言葉を交わした。
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「どうする?」
「やりたい」
わずか2分ほどの会話で志願し、主将継続が決まった。元ニュージーランド代表SOリッチー・モウンガらも来日し、23日に本格始動したチーム。主将は力強い。
「去年の東芝と同じことをしていたら、優勝は絶対にできない。スクラム、モール、フィジカル…。もう1度、フォーカスしたい」
発奮材料が増えた。
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「府中ダービー」で戦う東京SGの新HCに小野氏が就任。開口一番で「晃征は僕の1個上。家がすごく近くて、よく行く焼き肉屋も同じ」と笑わせた。早速SNSで練習光景を“視察”し「(東京SGは)すごくフィジカルをやっている。東芝がぶれずに圧倒的につけないといけない」と引き締めた。続けて「春はスキルとフィットネス。徐々にコンタクトを上げるけど、サントリーは…。ごめんなさい、サントリーの話ばっかり」と頭をかき「SNS見ていると最初からバチバチ。驚いた」と強く意識した。
自身は8月から休養し、痛む左肩を癒やしてきた。10月再集合の日本代表への参加は未定というが、10月26日ニュージーランド戦(日産スタジアム)へ「120%出たい」と力強い。代表で要求されるロックへの挑戦を、BL東京でも続けている。
開幕戦は12月22日、敵地日産スでの横浜キヤノンイーグルス戦となる。今季のリーグ戦は2試合増の18試合となり、プレーオフ進出対象も上位4チームから6チームに広がった。常に接点で前に出る伝統にこだわり、長丁場を戦う。
「チームを進化させていきたい。レギュラーを勝ち取るため、自分にもプレッシャーをかけていきたい」
和暦にすると昭和63年生まれの男。リーチの意欲は底が知れない。【松本航】
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