伊藤健太郎、本宮泰風が映画「静かなるドン2」伊藤「『2』はハードル上がる」/連載 <4>

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2024年09月27日 05:03  日刊スポーツ

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本宮泰風(左)と伊藤健太郎(撮影・浅見桂子)

俳優伊藤健太郎(27)が13日に公開された映画「静かなるドン2 前編」、そして27日公開の「−−後編」に主演している。伊藤が演じるのは昼間はデザイナーとして会社で働き、夜は3代目新鮮組総長という2つの顔を持つ近藤静也。新鮮組最古参で静也の教育係を務める突撃隊長・猪首硬四郎を演じ、総合プロデューサーも務めるのが本宮泰風(52)。伊藤と本宮に聞いてみた。【小谷野俊哉】


◇◇  ◇◇


本宮は任侠(にんきょう)ものは、コンプライアンスが厳しくなる中で暴力、殺人などを描きやすく「勧善懲悪」を表現しやすいと言う。


本宮「任侠ものは、悪者を悪だって決めつけることができるんで、すごいいいジャンルだと言う人がいる。だけど、一般の作品だって一緒のはずなんですよね。人が集まって世界ができれば、必ずいいやつもいれば、悪いやつもいる。それは一般社会の中でも、会社組織の中でもあると思う。作品を見てくれる方たちが、自分を投影して見られればいいんじゃないかなと思うんですよね。この『静かなるドン』だって、会社の社長の代替わりに若い社長が来てみたいなことだと思うんですよね。だから任侠作品でも一般作品でも、僕は基本の原理は一緒だと思うんです」


伊藤健太主演の「静かなるドン」は、昨年5月にシリーズ1作目の前後編が公開。今回シリーズ2作目の前後編が公開された。


本宮「最初から2作目が決まってたわけではなく、そこはできたらいいねって。やっぱりビジネス的側面もあるので、数字との戦いもあったりする。前の作品が良かったっていうのはちょっと恥ずかしいですけど、良かったんで次ができました。手応えがあったんで」


主演作のシリーズの第2作ができたことは、俳優伊藤健太郎にとって大きな意義のあることだった。


伊藤「やっぱりうれしいです。それと同時に、そういう評価をいただけたり、いろいろなところから面白かったねという声をいただければいただくほど『2』に対してのハードルっていうのが自然と上がっていく。うれしかったですけど、さらに気合を入れてやらないとダメだろうなと思いました」


シリーズ第3作への期待が膨らむ。さらに本宮が主演、プロデュースする「日本統一」シリーズとのコラボレーションも期待される。


本宮「『3』への思いは、もちろんです。コラボは、やっぱり皆、それ思うんだという感じですね。『日本統一』の氷室蓮司(本宮)対近藤静也(伊藤)なのかな。自分は『日本統一』の中で、静也が奥の方から歩いて来てすれ違うっていうのやりたい。それが現実的だね」


2013年(平25)にシリーズ第1作がリリースされた、本宮と山口祥行(53)のダブル主演作「日本統一」は現在、64作目まで続く人気シリーズ。映画、テレビとスピンオフ作品も多く作られている。


(続く)


◆伊藤健太郎(いとう・けんたろう)1997年(平9)6月30日生まれ、東京都出身。「kentaro」名義でモデルとして活動をはじめ、14年にフジテレビ系「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」で俳優デビュー。17年「デメキン」で映画初主演。18年に日本テレビ系「今日から俺は!!」で人気となり、役名「伊藤」から本名の「伊藤健太郎」と改名。19年(令元)にNHK連続テレビ小説「スカーレット」。20年にFOD「東京ラブストーリー」、映画「十二単衣を着た悪魔」。23年「静かなるドン」主演。24年NHK大河「光る君へ」。179センチ。血液型A。


◆本宮泰風(もとみや・やすかぜ)1972年(昭47)2月7日、東京都生まれ。妻はタレント松本明子。兄は俳優原田龍二。94年(平6)に日本テレビ系ドラマ「シュプールは行方不明」で俳優デビュー。テレビは14年TBS系「S−最後の警官−」、18年テレビ東京系「駐在刑事」、20年(令3)にNHK大河「麒麟がくる」など。映画は15年「龍三と7人の子分たち」、22年「劇場版 山崎一門〜日本統一〜」主演など。ビデオ映画は98年「ワル外伝」、99〜00年「日本極道史 仁義絶叫」シリーズ、13年から「日本統一」シリーズなどに主演。趣味は格闘技、野球。185センチ。血液型O。

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