大麻密輸容疑で男２人逮捕＝覚醒剤も所持か―京都府警

　米国から大麻を密輸したとして、京都府警は２７日までに、大麻取締法違反（営利目的共同輸入）容疑で、無職茨木雄介（４２）＝住居不定、解体業鍵村純（３２）＝京都市中京区壬生朱雀町＝両容疑者を逮捕した。いずれも容疑を否認しているという。

　２人の逮捕容疑は８月２９日、米ロサンゼルス国際空港から成田空港に、鍵村容疑者宅宛ての小包郵便物に隠したキャンディー状に加工された大麻約８２５グラムを密輸した疑い。茨木容疑者は兵庫県西宮市で覚醒剤約８５グラムを所持した覚醒剤取締法違反の疑いでも逮捕された。

　府警によると、密輸は茨木容疑者が指示役とみられ、受け取り役の鍵村容疑者に報酬計３０万円のうち１０万円が事前に支払われていた。「テレグラム」などの秘匿性の高いアプリを使用しており、「匿名・流動型犯罪グループ」による事件とみている。

　大阪税関と府警が合同で捜査し、両容疑者は今月１９日に起訴された。大阪税関は２７日、関税法違反容疑で両容疑者を京都地検に告発した。