桂慶枝、石破自民新総裁にあやかり「天下取る気持ちで」梅枝とのダブル襲名興行スタート

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2024年09月27日 23:05  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

ダブル襲名披露公演を行った桂慶枝(左)と桂梅枝

落語家6代桂文枝の弟弟子、桂枝光改め4代目桂梅枝(65)、文枝の弟子の桂三風改め5代目桂慶枝(63)が27日、大阪市のなんばグランド花月でダブル襲名披露興行をスタートさせた。


ともに先代は明治〜大正期の落語家で、100年以上時を経ての大名跡復活。口上では文枝、桂小文枝、桂文珍ら一門の落語家のほか、桂米団治、柳亭市馬が登場した。


文枝が「私の場合は、(5代目)文枝っていう師匠がおりまして、それから付いたもんですから、『師匠の色気には届かんな』とか、いろいろ聞いて大変でしたけど、2人は誰も(先代のことを)知らん。自分の好きな噺家(はなしか)像を作ってもらいたい」と話せば、市場は相撲甚句を披露。最後は全員で大阪締めでダブル襲名を祝った。


高座では梅枝が「替り目」、慶枝が「愛宕山」と、ともに古典落語を披露。


師匠の羽織をまとって高座を務めた梅枝は「10年前に脳梗塞になりまして、調子の悪いときはオチの出ないない時もありました。そうした中でも、いかに笑ってもらえるか試行錯誤の中でできた落語です」と話し、「今日から“梅枝伝説”を作るつもりで頑張りたい。(慶枝と)良い化学反応で成長できれば」と意気込んだ。


一方、慶枝は「私、八頭町の観光大使をやっているんですよ」。この日、自民党新総裁に選ばれた石破茂氏の地元、鳥取・八頭町のペンションで、桂あやめ、月亭遊方らとともに合宿し、落語会などを開いていた事がきっかけで、16年から同町の観光大使を務めている。


毎年秋に行われる「関西八頭会」で石破氏と顔を会わせており、「八頭町出身の石破さんが新総裁になったのは、なんか力をいただいた。私も天下取るくらいの気持ちで頑張りたい」と石破氏に負けない活躍を誓った。2人は25年4月の千秋楽まで全国で襲名興行を行う。

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