米ハリス副大統領が国境対策の強化方針を発表　不法移民めぐる“マイナスイメージ”払しょくなるか

アメリカのハリス副大統領は不法移民の流入が問題となっているメキシコとの国境を訪れ、大統領に当選したら国境対策を強化する方針を明らかにしました。

ハリス副大統領は27日、西部アリゾナ州のメキシコとの国境地帯を訪れ、国境警備の担当者らから現状説明を受けました。

米 ハリス副大統領
「大統領になったら政治を抜きにして移民制度を修正し解決策を見出します。解決するのです」

現地で行った演説でハリス氏は、大統領に選ばれれば難民申請を受理する人数を今よりもさらに制限するほか、繰り返し不法入国を試みる人への罰則を強化する方針を表明しました。

また、連邦議会で超党派の合意を得ながらも可決に至らなかった国境対策法案について、 “トランプ前大統領が妨害した”と批判し、自身の政権下で実現させると強調しました。

共和党のトランプ前大統領が不法移民問題でハリス氏を激しく批判する中、対策の強化をアピールすることでマイナスイメージの払しょくにつなげたい考えです。

一方で、ハリス氏は「アメリカは移民の国だ」とも強調し、滞在歴の長い移民希望者や子供の頃に連れてこられた不法移民が市民権を得られる道を整備する考えも示しています。