【ラグビー】明大101得点で開幕3連勝!SO伊藤龍之介が12番にも初挑戦「競争力がテーマ」

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2024年09月28日 19:49  日刊スポーツ

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日体大戦の前半、タッチキックの準備をする明大SO伊藤龍之介(左)(撮影・松本航)

<関東大学ラグビー対抗戦:明治大101−0日体大>◇28日◇神奈川・小田原市城山競技場◇観衆657人



4年ぶりの優勝を目指す明治大が、新布陣を試しながら開幕3連勝を飾った。


前半2分にフランカー大川虎拓郎(2年=東福岡)のトライで先制。FWがスクラムやモールで主導権を握り、BKも多彩な攻撃で計15トライと日体大を圧倒した。神鳥裕之監督(49)は「(52−7で勝利した22日の)慶応戦の後にいいゲームができるか問われる試合だった。80分間通して戦い抜き、よくやったと思う。得点よりシャットアウトで終わったことを評価したい。ただ、まだまだ伸びしろはあると思います」と冷静な口調で振り返った。


新たな布陣もお披露目となった。この日の先発SOは伊藤龍之介(2年=国学院栃木)。日本代表エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチの若手育成プロジェクト「ジャパン・タレント・スコッド・プログラム」にも名を連ねる司令塔だが、後半からインサイドCTBに回った。


SOには開幕の青山学院大戦で10番を背負った萩井耀司(1年=桐蔭学園)が途中出場で入り、12番の平翔太(3年=東福岡)をアウトサイドCTBへスライド。今週、初めてインサイドCTBで練習したという伊藤は「12番は視野が広がる。ゲームコントロールは耀司に任せながら、自分たちの前や外のスペースにつなぎ、自分でも仕掛ける。耀司がボールキャリアになったり、ラックに入った時は10番としてやる。ダブルSOで、両方がSOをできることは良い点かなと思います」と前向きに捉えた。


開幕から3試合連続でWTBを担う白井瑛人(1年=桐蔭学園)は、CTBとして1月の全国高校大会を制した。この日は4トライと外の役割でも存在感を発揮する。WTBは安田昂平(4年=御所実)、海老沢琥珀(2年=報徳学園)らタレントがそろう。白井は「層が厚い中で、自分はレベルアップできる。プレッシャーがある中で、自分がどれだけ成長できるか」と力を込め「“体を当て足りない感”はあるので、その分『ボールをもらいたい』『タックルをしたい』となってハードワークできています」と貪欲さを見せた。


チームの目標はもちろん、4年ぶりの対抗戦優勝と6季ぶりの大学日本一となる。神鳥監督は「ポジションの配置は今年新しく来てくれた高野(彬夫)ヘッドコーチのアイデアが助けになっています。昨季はリザーブが入ってきた時にうまく維持できなかった反省があり、今年は特に競争力というテーマを持っている。誰が出てもチームのパフォーマンスを落とさない」と意図を明かした。次戦は10月12日の立教大戦(太田)。優勝争いのヤマ場を見据え、着々とチーム全体での強化を進める。【松本航】

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