【フィギュア】森成美ノービスA優勝で全国へ「輝いて…」素顔はオランウータン好き/関東選手権

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2024年09月29日 14:08  日刊スポーツ

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関東選手権のノービスAを制した森成美(撮影・松本航)

<フィギュアスケート:関東選手権>◇最終日◇29日◇栃木・日光霧降アイスアリーナ◇ノービスA女子



23年全日本ノービスB3位の森成美(12=埼玉アイスアリーナFC)が優勝し、今季も同選手権(10月18〜20日、兵庫・尼崎スポーツの森)進出を決めた。68・77点を記録。ノービスA(6月30日時点で満11〜12歳)1年目で頂点に立った。


悔しさを抱きながらも、持てる力を全て出した。


冒頭で2回転フリップ−ダブルアクセル(2回転半)2本の3連続ジャンプを成功。2〜3本目に組み込んだ3回転トーループはともに「クロスで加速しきれず、思い切り跳べなかった」と転倒したが、以降のジャンプをまとめた。夏休みから着氷の確率が上がったというサルコーを含めた3回転3本の構成は「2本転んでしまったので、ルッツにして、確実に全日本に行けるようにした」と回避して「トリプルはうまくいかなくても、諦めずに、最後まで曲の雰囲気を崩さずに滑りきったのが一番良かったです」と笑顔を見せた。


昨季は全日本ノービス選手権で表彰台に立った。


「3位になれて、その時に自信がつきました。その経験を無駄にしないように、他の試合でも自信を持って取り組んでいけるようになりました。これからも自分に『大丈夫だ!』というのを言い聞かせて、安心して気持ち良く滑れるようにしていきたいと思います」


いつも見守ってくれるのは猿のティッシュケース。5歳のころに保育園で動物園に行き「オランウータンが輝いて見えた」と好きになった。オランウータングッズは少なく、ティッシュケースは猿で代用しているが「ミニバックには(オラウータンの)ぬいぐるみをつけています」とほほ笑む。親しみを持つ“相棒”とともに向かう全日本の舞台。さらに完成度を高めていく。


「私は表現することがとても好きなので、見てくれたお客さんに『見られて良かったな』と思ってもらえる、すてきな演技をしたいです」


失敗の悔しさと、立て直した自信を、次の舞台につなげる。【松本航】


◆ノービスA女子


〈1〉森成美(埼玉アイスアリーナFC)68・77点


〈2〉古川心祐(神奈川FSC)67・71点


〈3〉赤塚友奏(埼玉アイスアリーナFC)64・98点

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