【バレー】高橋藍効果?新天地サントリー環境激変!初の公開実戦出場 10・11SVリーグ開幕

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2024年09月29日 17:16  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

サントリーサンバーズ大阪対広島サンダーズ スパイクを放つサントリーサンバーズ大阪・高橋(撮影・前岡正明)

バレーボール日本代表の高橋藍(23)が新加入した新リーグ「SVリーグ」男子のサントリーサンバーズ大阪は29日、大阪・箕面市の練習施設でプレシーズンマッチを公開。国内での公開は今季初めて。


同じSVリーグの広島サンダーズ(旧JTサンダーズ広島)との一戦は、勝敗に関係なく5セットマッチで実施。絶大な人気を誇る高橋も出場し、そのフィーバーぶりを探った。


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この日は、サントリーのファンクラブ上位会員による抽選の末、160人だけが観戦可能。総会員数は非公表ながら昨季に比べて10倍以上、既に1万人は大幅に突破しているという。


会場の受付奥には「選手へのプレゼントお預かりコーナー」と書かれた、複数の段ボール箱があった。


昨季まではファンが選手に直接、贈り物を渡せていた。今季はその数も大幅に増えたといい、チームが責任を持って選手に渡すことで箱が設置されたという。


今季から新たなSVリーグが始まる。その歴史的開幕戦は10月11日、大阪ブルテオン(旧パナソニックパンサーズ)と東京体育館で戦う。


サントリーのホーム初戦は同14日、同じ相手と約5000人収容のエディオンアリーナ大阪で開催。チケットは販売から約50分で完売となった。


昨季もホーム初戦は完売になったが、会場はスカイアリーナ(箕面市立第1総合運動場)で収容人数は約700人。今季は約7倍以上になっており、驚異的な売れ行きだ。


開幕に備え、2年連続で行った9月のタイ遠征でのプレシーズンマッチでも、現地ファンが圧倒的に増えていたという。


チーム側は、高橋だけの人気や効果だと断定していないものの、昨季までと明らかに違うフィーバーぶりに喜びは隠せない。


高橋は先日、箕面市の練習拠点近くにある勝尾寺(かつおうじ)に必勝祈願に訪れた。約279万人のフォロワーを持つインスタグラムに、「勝ちダルマ」との写真と、「勝尾寺!! 勝ちダルマに会ってきました!!」とのメッセージを投稿。約34万の「いいね!」がついた。もはや競技の枠を超えた人気者だ。


3季過ごしたイタリアリーグから今年5月、高橋は初めて国内リーグのサントリーへ1年契約での移籍が実現。契約金や年俸は非公表ながら、チーム側は「家が2つ買える」と説明。推定1億円を超え、バレーボールの日本人史上最高レベルの契約とみられる。


今夏のパリオリンピック(五輪)での活躍や、その後のテレビ番組などへの露出を含め、高橋の加入による宣伝効果はサントリーに限らず、バレーボール界に大きなプラスとなっているのは間違いない。


◆高橋藍(たかはし・らん)2001年(平13)9月2日、京都市生まれ。母方の祖父は米国人。小2で競技を始め、蜂ケ岡中から東山高へ進学。3年時の20年に全日本高校選手権を制覇。同2月に日本代表初選出。日体大に進学し、21年東京五輪を経て、イタリアリーグに3季在籍。今季からサントリーへ移籍。趣味は映画観賞。188センチ、83キロ。


◆SVリーグ 昨季までの国内トップリーグ「Vリーグ」を再編成し、将来的な完全プロ化を目指して発足。Sは3つの「Strong」(強く)「Spread」(広く)「Society」(社会)の理念を示す。男子10、女子14チームで10月に開幕し、翌年5月で閉幕。30年6月まで大同生命が冠スポンサーに。

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