<フィギュアスケート:関東選手権>◇最終日◇29日◇栃木・日光霧降アイスアリーナ◇女子フリー
ショートプログラム(SP)首位の吉岡詩果(21=アクアリンクちばSC)が、5連覇(ジュニアを含めると6連覇)を飾った。
フリーもトップの102・57点を記録し、合計155・57点。2年ぶりの全日本切符が懸かる東日本選手権(10月24〜27日、青森・テクノルアイスパーク八戸)へと駒を進めて「ここ最近はフリーの時に、暗い表情で滑っていたことが多かったと感じていました。今日は本当に気持ち良く滑ることができました」と笑顔を見せた。
収穫の多いフリーだった。前半は3回転ルッツ−2回転トーループを決め、3回転フリップ−2回転トーループも着氷。予定通りに3本目を2回転サルコーとし、中盤のダブルアクセル(2回転半)−3回転トーループも降りきった。後半に入ってフリップが1回転となり、3回転ルッツで転倒。それでも最終盤は表情までこだわったステップで見る者を魅了し、スピン2つを最高のレベル4で締めた。
「今までは前半もパラパラと失敗してしまい、どれが跳べて、どれが跳べないか分からない演技が多かった。今回で前半がまとまったのは、いつもあまり自信が持てないのですが『自信に変えられたらいいな』と思います」
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昨季は東日本選手権10位にとどまり、2年連続の全日本選手権出場を逃した。
「『もう1度、全日本の舞台で演技したいな』という思いはすごくあるんですが、1つ1つの試合を大切に滑れたらいいと思います。東日本まで、あと1カ月もないですが、自信がつくまで練習を積んで臨みたいです」
集大成と位置付けるシーズン。懸ける思いは強い。【松本航】
◆女子総合成績
〈1〉吉岡詩果(アクアリンクちばSC)155・57点
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〈2〉中本有咲(山梨学院大)123・07点
〈3〉佐藤優妃(埼玉アイスアリーナFC)96・43点
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