渋谷凪咲がお題に挑む! 日立が渋谷のサウナを“ジャック”した理由

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2024年09月29日 19:41  ITmedia ビジネスオンライン

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 日立製作所は9月26日、サウナ施設「渋谷SAUNAS」(東京都渋谷区)で自社の事業について紹介するイベントを開いた。同29日までの期間限定で、同施設とのコラボ企画「社会をととのえるサウナ」を展開する。利用者がサウナ館内でさまざまな社会の“お題”に向き合う体験を通し、日立が注力する社会課題解決のための事業をアピールする狙い。


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●サウナに“お題” 「リモートワークもここまで来たか。どんな働き方?」


  社会をととのえるサウナの館内では、暮らしにまつわる課題を“お題”として掲示していた。サウナを利用しながら、これらの“お題”に向き合う体験を提供。サウナ人気に乗じて20〜30代の若年層にも、日立の取り組みを知ってもらう狙いがある。


 更衣室や洗面所、外気浴スペースなどではお題のみを掲示していて、ラウンジスペースではお題とともに「日立の答え」も掲示していた。例えば「リモートワークもここまで来たか。どんな働き方?」との課題には「メタバースで業務効率化。社会・産業インフラの現場仕事をリアルに再現」を、「あ、こいつAIだな。なぜ分かった?」というお題には「AI作の文章を見分ける。世界初の三重以上の電子透かし技術でAI時代の偽造防止に」といった形で日立の実際の事業を示している。


 イベントと連動して、お題が次々と現れるサウナでタレントの渋谷凪咲さんと芸人・真空ジェシカさんが特技の大喜利を披露するWeb動画「とと脳」も公開中だ。


 今回のイベントを企画した日立コーポレートデジタルコミュニケーション部の若林瑞希主任は「日立は家電のイメージが強いかもしれませんが、実は日立の売上高の約96%は家電以外のビジネスになっています」と話す。


 「このイベントを通じて、日立の事業に親しみを感じていただき『社会課題を解決する』=『社会をととのえる』ことについて考えるきっかけをつくりたい」(若林主任)


 日立はITと、電力や鉄道など社会インフラを最適に動かす制御や運用の技術であるOT(Operational Technology)、そしてプロダクトを組み合わせ、顧客や社会の課題を解決する「社会イノベーション事業」をグローバルに展開している。家電のようなB2Cの売り上げが少なくなった現状で、直接、消費者にアピールする機会を作りたかった狙いが見える。


●無人小型店舗サービスもデモ展示


 サウナでは、小売DXを支援する無人小型店舗サービス「CO-URIBA」(コウリバ)もデモ展示していた。コウリバでは、ユーザーが生体情報とクレジットカード情報をあらかじめ登録しておくことによって顔認証による決済が可能だ。


 今回の展示はデモ展示であるために、商品の情報をディスプレイに表示する機能を中心としており、決済機能は提供していない。展示することによって、利用者に使ってもらい、日立の技術をアピールする狙いだ。通常のコウリバでは棚に置かれた商品を手に取ると、ディスプレイに価格や商品情報が表示され、店舗を離れると自動的に精算ができる。小売店にとってはスタッフが常駐しなくても売り場を展開できるメリットがあるという。


 日立のLumada事業推進部の黒崎大地氏は「例えば百貨店などで専門知識が必要なワインについて接客をする際にも、コウリバを設置すれば、人がいなくてもサイネージで値段や商品知識を伝えられます。無人接客の可能性を広げていきたい」と話している。


(アイティメディア今野大一)



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