今回は超人オリンピックの"予選で活躍"を期待できる超人を考案したという、なすなかにし中西茂樹さん。そのスペックとは？
超人リストVol.39 ティッシュマン
身長：50cm 体重：1kg 超人強度：2億（年商） 出身：日本製
――そもそもですが、"予選で活躍"という部分でトップ超人ではない感じがするのですが？
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中西 トップ超人など目指していません！ 個人的に超人たちが最もにぎやかで楽しかったのが、第21回の超人オリンピックです。ウナギマンやサザエキングなど海鮮系超人が浜焼きにされてしまった予選。このシーンの様に往年のギャグマンガ路線をキープしつつ、読者的に楽しめる超人が今回の「ティッシュマン」なのです。
――確かに。カラフルな身体や赤いグローブやシューズなど癒し系の要素が強くなっていますね。
中西 はい。チエの輪マンや先ほどの海鮮系超人など、原作では実力が低いことから登場シーンは少ないですが、読者目線だとしっかりと記憶に残る超人なのです。それこそ「ティッシュマンおったなー！ 超人オリンピック予選のプールで燃やされたやつ！！」と、『キン肉マン』ファンのおっさんが飲んだ時に盛り上がれる超人なのです。
――なんかキン肉マンが45年以上も愛される理由を詰め込んだような超人ですね。
中西 その通り！ なので、原作には1カットだけ登場して、あとはグッズ化で展開してもらいます!! まずは、ドラッグストアなどで売られてるティッシュとして販売します。ティッシュマンの形をした、本当に使えるティッシュです。もちろん、大手ティッシュメーカーとのコラボも狙っていきます。
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――完全にグッズありきじゃないですか!!
中西 「こーいう超人おったなー」というキン肉マンファンを刺激しつつ、彼らに向けたアイテム展開を重視したグッズ化超人。それが、ティッシュマンなのです!!
――なぜ、ティッシュなのですか？
中西 どの家庭でもティッシュは必需品じゃないですよね。しかもコンビニやスーパー、ドラッグストアでも販売されていますから、「ティッシュマン、商品化されとる！」と、ファンなら迷わず購入してしまいます。
――でも、原作には1回しか出ないんですよね？
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中西 ティッシュマン本人は登場しませんが、彼の商品は頻繁に登場します。例えば、キン肉マンが鼻水を垂らしていたら、ティッシュマンの商品で拭きます。ラーメンマンが男泣きしていれば、それも拭き取ってあげる。これで、商品の売り上げは激増間違いないでしょう。
ある意味、ゆでたまご先生を裏から支える究極の超人なのです！
――中西さん、それ完全にステマですから！
●なすなかにし
ボケの中西茂樹とツッコミの那須晃行のいとこ同士のお笑いコンビ。YouTubeでは『なすなかチャンネル』を配信中。ロケものを中心に数々のバラエティ番組で活躍。フジテレビ系「芸能人が本気で考えた！ドッキリGP」では、ティーパックマンと共演し話題に。オリコンが選ぶ「2023年上半期ブレイク芸人ランキング」でも見事2位!!
超人イラスト／中西茂樹 取材・文／直井裕太 ©ゆでたまご／集英社
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