じわりと広がる木目ブーム! Fractal Designなど複数メーカーがPCケースを投入

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2024年09月30日 12:31  ITmedia PC USER

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TSUKUMO eX.に入荷した「Era 2(シルバー)」

 先週(9月22日週)、Fractal Designから新デザインのMini-ITXケース「Era 2」が登場した。シルバーとチャコールグレー、ミッドナイトブルーの3色があり、価格はいずれも4万6000円弱となる。


【その他の画像】


●からくりたんすのようなギミック Fractal DesignのMini-ITXケース


 天面に複数のスリットを入れたウォールナット素材を採用しているのが、外観上の特徴となっている。ケースの留め方も特殊だ。底部のインタフェースパネル部を前方から引き抜くことで、前後/左右を覆う金属パネルを上に外せるようになり、シャシー全体が露出する作りになっている。


 また、マザーボードを固定するプレートも位置調整が可能だ。この構造と付属のライザーカードを使うことで、全高70mmまでのCPUクーラーを固定したり、厚さ63mm/長さ326mmまでのグラフィックスカードを組み込んだりできる。上面に280mmまでのラジエーターを組み込む構成も対応可能だ。


 入荷したTSUKUMO eX.は「からくりたんすみたいな面白い構造になっていて、ドライバーなしでかなり柔軟な構成を選べます。高価なケースですが、ほれ込む人が少なからずいそうな気合いの入ったモデルですよね」と高く評価していた。


 金属と木材を組み合わせたPCケースとしては、同社から2022年12月にATXケース「North」、2024年3月に大型ケース「North XL」が登場しており、複数のショップでロングヒットを続けている。


 また、似た外観をしたLian LiのmicroATXケース「A3-mATX-WD」も2024年9月中旬から複数のショップに並んでおり、やはり好調に売れている様子だ。


 同店は「木目の仕上がりが家電のような風合いを醸し出していて、光モノとはまた違った魅力がありますよね」と語る。木目ブームともいえる動きもあるようで、事実、先週は他にも木材を使った新しいケースが登場している。次のページで見ていこう。


●JONSBOからもウッドを使ったPCケースが3モデル登場


 ウッドを使ったPCケースを3モデル投入したのが、JONSBO SHENZHEN TECHNOLOGYだ。


 ピラーレス構造を採用した「TK-0」は、フロントの右側に木版パネルを組み込んでいる。高さ135mmまでのCPUクーラーや長さ230mmまでのグラフィックスカードを搭載できる仕様で、スタンドの付け替えによって90度回転させた横置きも選べる。サイズは約235(幅)×250(奥行き)×280(高さ)mmで、ブラックとホワイトがあり、価格はともに3万円弱だ。


 同じくMini-ITXサイズの「T6」は、フロント下部に木版をあしらうデザインを採用する。マザーボードを180度回転して固定する仕様で、サイズは約185(幅)×223(奥行き)×332(高さ)mmとなる。高さ159mmまでのCPUクーラーや、長さ215mmまでのグラフィックスカードが組み込める。また、木目仕上げのハンドルも付属しており、フロントに固定してヘッドフォン掛けにしたりもできる。ブラックとホワイトがあり、価格はともに3万円弱だ。


 他にも、6台の3.5インチHDDと2台の2.5インチドライブを下層に組み込めるNAS向けのmicroATXケース「N4」も登場している。フロント上部に木版を採用しており、サイズは約286(幅)×300(奥行き)×228(高さ)mmとなる。こちらはブラックのみが出回っており、価格は2万4000円弱だ。


 3モデルとも入荷したオリオスペックは「木材を使ったデザインは欧米ではエコの観点からも評価されていて、世界中で需要があるようです。国内でも見た目の美しさからどれも人気が出そうですね」と話していた。


●Noctuaの多目的アイテムキット「HOME product line」がデビュー


 汎用(はんよう)ツールでは、Noctuaのホームユースブランド「HOME product line」に属する新製品が複数登場している。


 120mm径の汎用ファン「NF-A12x25 PWM chromax.black」を使ったセットは2種類ある。エアフローアンプやスタンド、ファンコトンローラーをセットにした卓上ファンセット「NV-FS1」と、同ファンとガスケットと取り付けパッド、ファンコントローラーをセットにした外部からのデバイス冷却セット「NV-FS2」だ。価格は順に1万7000円弱と1万3000円強となる。


 その他、EK/US/UKプラグが付属するACアダプター「NV-PS1」と、NV-PS1に8chのPWMファンハブを組み合わせた「NV-SPH1」も登場している。価格は5500円弱と1万円弱だ。


 入荷したオリオスペックは「PC市場で培ったノウハウを、もっと広めの用途で生かそうというNoctuaの新ブランドです。それなりの値段になりますが、使い方次第で、自宅や職場の室内のエアフローや電源回りがいろいろ便利になりそうですね」と話していた。


●「LAMZU MAYA X 8K」や「SCYROX V8」など軽量8Kマウスが登場


 ポーリングレート8Kに対応する軽量マウスも複数登場している。


 Fnatic Gearから登場したのは、プロゲーマー集団のFnaticとコラボした「LAMZU MAYA X 8K FNATIC SPECIAL EDITION」。8月末に登場した「LAMZU MAYA 8K FNATIC SPECIAL EDITION」からボディーをわずかに大きくしたサイズ違いとなるモデルで、基本スペックと同じく価格は変わらず2万800円前後となる。


 形状と重さは、元の「MAYA 8K」の約62.1(幅)×118.3(奥行き)×37.7(高さ)mm/約45gに対し、約64.9(幅)×124.4(奥行き)×39.6(高さ)mm/約47gとなる。


 入荷したパソコンSHOPアークは「触れてみると、わずかな違いでもフィット感がはっきり変わったりしますからね。2サイズ選べるとうれしいユーザーは多いと思います」と新たなラインアップを評価していた。


 また、SCYROXの「SCYROX V8」も初回から好調に売れているという。約63(幅)×118(奥行き)×38(高さ)mm/36g±3gのコンパクトな形状で、価格が1万円を切っているのがポイントだ。「軽さに加えて8Kドングルがセットでこのお値段ということで、かなり反響があります」(同店)という。



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