【フィギュア】鍵山優真「宇野さんのような貫禄を」ミラノ五輪プレシーズンで“新境地”開拓へ

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2024年10月01日 07:48  日刊スポーツ

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2024−25年シーズンフィギュアスケート記者会見に臨む鍵山(撮影・江口和貴)

フィギュアスケート男子で昨季の世界選手権銀メダルの鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が、新たな挑戦で新境地を開く。


9月30日、都内でグランプリ(GP)シリーズへ向けた記者会見に出席。5月に現役を引退し、この日司会を務めた宇野昌磨さん(26)不在の今季は、26年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック(五輪)のプレシーズンとなる。フリーでは初めてフラメンコの曲に挑み、表現の幅を広げていく。


 ◇   ◇   ◇


鍵山は今季のテーマに「大人っぽく情熱的に!」と掲げた。思いを語り始めると、宇野さんの名が自然と挙がった。


「今までは疾走感のある滑りでしたが、より大人っぽくいきたい。宇野さんのような貫禄のある滑りを目指したい」


自分が思い描く姿に、5歳年上の先輩が重なっていた。


ジュニアの頃から「固定の表現にとらわれない姿に憧れてきた」と背中を追いかけてきた。その憧れが不在の今季。自身が追いかけられる存在となる。


新フリー「アメクサ」は自身初のフラメンコの曲。練習では新たに習得中の高難度の4回転ルッツに加え、手の動きや足のステップを鏡で何度も確認している。「どんな表現もこなして『すごい』と思わせるのが目標。内側から震えるような情熱を伝えたい」と力を込める。


新たな挑戦には、喜びもあふれる。この日の会見で司会を務めた宇野さんから「挑戦に失敗はつきもの。全力で失敗して成長してください」とエールを送られると、深くうなずいた。


「挑戦することで『こういうのができるんだ』と知ることができる。その過程が楽しい」


高揚感を胸に、新たな一面を開拓していく。【藤塚大輔】

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