自民党の石破総裁が第102代総理大臣に指名されました。今夜、新内閣を発足させますが、野党は石破氏の衆議院解散をめぐる発言について「言っていたことが違う」と猛反発しています。
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額賀福志郎衆院議長
「内閣総理大臣に指名することに決まりました」
国会で第102代総理大臣に選出された自民党の石破総裁。本来、本会議では誰を総理に指名するか議員が粛々と投票を行いますが、きょうは様子が違いました。
小川淳也幹事長
「まさに有言不実行、言行不一致。ここにいたってはもはや、嘘つきのそしりすら免れないのではありませんか」
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野党側が憤っている理由。それは、総裁選の際に石破氏が繰り返していた発言にあります。
石破茂氏(今年8月)
「全閣僚出席型の予算委員会、そういうものを一通りやって、この政権は何を考えているのか、何を目指そうとしているのかということが国民の皆様方に示せた段階で、可能な限り早く信を問いたい」
当初、総理に就任したら衆議院を解散する前に国会で全ての閣僚が出席して質疑を行う予算委員会を開催すると明言していた石破氏。ところが、きのう、この方針を変更し、今月27日に衆議院総選挙を行うと表明したのです。
これに野党側は猛反発。当初は石破氏を「逃げないタイプ」と評価していた立憲民主党の野田代表は。
立憲民主党 野田佳彦代表
「言ってきたことを守っていないじゃないかと。とっとと逃げてしまうということに対して、私は深い失望を覚えています」
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日本維新の会 馬場伸幸代表
「戦う前から逃げているということですから、『敵前逃亡内閣』というのがぴったりの名称じゃないかなと」
また、共産党の田村委員長は「総裁になったら手のひら返し。論戦から逃げる解散」だと酷評したほか、国民民主党の玉木代表も「国民はこんな石破氏を期待していなかったのではないか」と批判しています。
野党側は予算委員会の開催を求め、徹底抗戦する構えで、解散をめぐる与野党の攻防が続きそうです。