「経済の具体策見えず不安」=新政権への期待感薄く―町工場、街の声

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2024年10月01日 20:31  時事通信社

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時事通信社

 中小企業関係者や街の人からは、物価高や所得格差などを巡る新政権への注文が相次いだ。

 「ものづくりのまち」として知られる東京都大田区。金属部品加工会社「三陽機械製作所」の黒坂浩太郎社長(55)は、石破茂新首相について「デフレからの脱却を掲げているが、どうやって進めていくのか具体的な道筋が見えてこない」と険しい表情で語った。新政権が誕生しても、先行きへの不安感は拭えないという。

 黒坂さんは、機械を動かすための油などの高騰や人件費の上昇に頭を抱える。「中小企業が、発注元の大手企業に価格転嫁しやすい事業環境となるよう、後押ししてほしい」と訴えた。

 老若男女でにぎわう戸越銀座商店街(品川区)でも、新政権への不安の声が相次いだ。千葉県市川市に住む20代の会社員男性は「金融所得課税の強化に積極的だったのに、トーンダウンしている印象だ」と残念な様子だった。

 買い物をしていた石橋弘光さん(66)=同区=は、「政治とカネ」問題について「石破首相は解散でうやむやにしようとしている」と憤った。 
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