初当選の1986年から苦節38年。10月1日、ついに首相の座を手にした石破茂氏。
「当選間もない1回生であった頃に、リクルート事件に端を発した政治不信が吹き荒れました。政治改革に、私どもは若かったのですが、本当に情熱を傾けてまいりました。爾来(じらい)三十数年が経過をし、この度、私は、自由民主党の総裁として、令和の政治改革、これを断行してまいる所存であります」
就任会見で、そう語った石破新首相。10月27日に予定する総選挙では、自民党派閥の裏金事件により政治不信が募る国民をどう納得させられるのかが課題でもある。
《シール貼ったまま(笑)》
国民から厳しい視線を向けられている石破首相だが、その裏で“イシバノメガネ”に注目が集まった。
「首相就任の会見で着用していたメガネのレンズに、ブランドのロゴシールが貼られたままだったのです。総裁選からメガネを着用するようになった石破さんですが、これは妻である佳子さんのアドバイス。“強面”とされる石破さんが、メガネをかけると優しい印象に。今は一番忙しいときですから、シールが貼られたままのことにすら、気づかなかったのかも」(スポーツ紙政治担当記者)
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SNSでも、
《石破さん、新しいメガネにシール貼ったまま(笑)》
《ニュースで見た石破さんのメガネに文字が書いてあって気になった。シール?剥がし忘れ?》
《昨日から気になっていたけど、石破氏のメガネ、レンズにロゴシールが貼りっぱなしなのよね》
と、気になったという人がチラホラ。
石破首相のメガネに貼られたシールは《H-fusion》(エイチフュージョン)と記されたブランドのロゴだった。
「日本のメガネフレーム生産のシェア率96%を誇る福井県鯖江市発で、芸能人も愛用しているアイウエアブランドです。フレームの値段は2万円から4万円ほど。佳子さんのチョイスかもしれませんが、なかなかいいセンスだと思います」(スタイリスト)
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ブランド代表が語った“反響”
図らずもメガネの“宣伝”になった石破首相だが、その反響はあったのか?
同ブランドのメガネを企画デザインする『オプト.デュオ』の山岸誉代表に話を聞いた。
「首相就任の会見をテレビで見たときに“もしかしたらウチのメガネかも”と思っていました。知り合いからも“あのメガネは『H-fusion』じゃないか”と連絡をいただいて。記者さんもご承知のように、レンズにロゴシールが貼られたままでしたので……」
ロゴがテレビで流れたことで、宣伝効果があった?
「モノづくりをしている立場としては、鯖江のメガネを一国の代表が着用してくれているのは嬉しかったですね。ただ、通常ロゴシールを貼ったまま使用しませんので、宣伝になったかと聞かれると、少し複雑な気持ちです(笑)」(山岸代表、以下同)
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『H-fusion』は、20年ほど前にできたアイウエアで、クラシックを基調としつつ、新しさも盛り込んだデザインが特徴だという。
「ブランド名の『H』には、Hommage(オマージュ)、High fashion、High sense、High quality、Handiwork(ハンディーワーク)といった意味が込められています」
5つの“こだわり”が融合したブランドを、石破新首相が着用したことで影響は?
「販売店や工場から“石破さん、かけてたね”との連絡はいただきましたが、売れ行きに影響したという話は、今のところ聞いていません。石破首相が着用しているというところから、鯖江の活性化につながればいいなと思っています」
地方再生を重要政策に位置付ける石破新首相。“イシバノメガネ”で期待に応えられるか?