“アンチ・ビジネス的ファッション” クリエイティブ集団「HAPPENING」が10周年イベント開催

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2024年10月03日 20:51  Fashionsnap.com

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 スタイリストの伏見京子が主宰するクリエイティブ集団「ハプニング(HAPPENING)」が、ハプニングの10周年とこれまでハプニングを支援してきたセレクトショップ「XANADU TOKYO」の15周年を記念して両者の合同イベントを渋谷パルコのComMunEで開催した。

 ハプニングは、東京のファッションシーンを変えたいという考えから発足。国内外の若手気鋭デザイナーの支援や発信を行うプラットフォームを目指して、合同ショーや合同展示会を実施している。発起人の伏見は、東日本大震災を機にバイヤーの来日が減り、また新進デザイナーの育成や支援の必要性に危機感を感じたことからプロジェクトを立ち上げた。「ファッションマガジンのように、“ビジネス的”な制約を受けず、本当に自分が良いと思うものを自由に発信したい」という想いで継続し、参加ブランドの選定基準は「売れる売れないではなく、個人のファッションへの楽しい想いを表現している。自分にとっての“モードの定義”を持っているデザイナー」だと語る。
 これまでハプニングは、選挙カーやストリート・電車内でのゲリラショー、子どもによる演出、歌舞伎町のホストを起用したショーといった実験的な取り組みで新作発表を行ってきたが、コロナ禍を受けて2019年以降は合同展形式に移行した。コロナ禍が終息し、改めてショーでの発表を期待する声もあるというが、「普通のファッションショーをするためにやっているわけではない。ファッション業界以外の人にいかにインフルエンスするかということを考え、街で偶然見かけた人が興味を持ってくれるような環境をいかに作れるのか、参加ブランド全員と相談しながら最適な表現の仕方を模索している」とコメントした。
 周年記念イベントは、10月4日と5日に開催される最新コレクションの2025年春夏展示会の前夜祭として開催。会場には、津村耕佑や「モトヒロ タンジ(Motohiro Tanji)」をはじめとする、過去のファッションショーに登場したクリエイターたちの作品を展示し、10月4日と5日に開催される合同展に参加する各ブランドが最新コレクションを発表した。

 10月4日、5日に開催予定の展示会は一般客も入場可能で、各ブランドの新作コレクションを手に取って見ることができる。会場は代々木上原のOPRCT。

◾️HAPPENING 2025年春夏展示会期間:2024年10月4日(金)〜10月5日(土)会場:OPRCT所在地:東京都渋谷区上原1-29-10営業時間:11:00〜20:00参加ブランド:BASE MARK、CYCLEING、LEPO TOKYO、MEGMIURA、megane and me、OCO、PEIEN

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