日本武道館60周年、東海道新幹線 開通も…海外旅行“解禁”も…あのカップ酒も60周年【Nスタ解説】

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2024年10月03日 20:55  TBS NEWS DIG

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TBS NEWS DIG

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武道、そして音楽の聖地「日本武道館」が、10月3日で開館60年を迎えました。いまでは当たり前のあんな物や、こんな物・・・実に様々なものが60周年を迎えることを、ご存じでしたか?

【画像でみる】あのカップ酒も60周年

武道・音楽の聖地 日本武道館が60周年 様々なものも“還暦”

上村彩子キャスター:
今から60年前の10月3日に開館した日本武道館ですが、名前にも「武道」と入っているように剣道や柔道などの武道大会、ボクシングやプロレスなどのスポーツイベント。さらには、音楽ライブや入学式・卒業式も開催されています。

日本武道館と同じように、2024年に60周年を迎える様々なものを見ていきます。

60年前の大きなイベントとしては、1964年10月に行われた東京オリンピックです。

日本武道館でも柔道の競技が行われましたが、競技場として、代々木体育館、駒沢オリンピック公園総合運動場 陸上競技場もこの年に開設されました。

そして、東海道新幹線が開通したのも1964年10月です。

開通当時の最高時速は特急だと110kmのところ、新幹線だと210km。そして、東京−大阪間の移動に6時間半かかっていたのが4時間に短縮されました。

今までに、延べ70億人が利用したということです。

そして、コインロッカーが誕生したのも1964年です。最初は新宿駅にできたそうですが、当時のコインロッカーは今と見た目があまり変わらないです。

実は当時、コインロッカーは全然使われなかったそうです。なぜかというと、当時は駅の手荷物預かり所で有人対応をしていたので、荷物は「何かに入れるもの」ではなく、「人に預けるもの」という意識があったそうなんです。

今ではいろいろなサイズのコインロッカーが登場していますが、当時は「この箱は一体なんだろう」と素通りしてしまう人も多かったそうです。

“有名ホテル”や“あの日本酒”も60周年

上村キャスター:
ホテルの建設ラッシュも1964年です。「ホテルニューオータニ」「東京プリンスホテル」「羽田東急ホテル」が出来たのもこのときです。

しかし、東京オリンピックもあり、競技場建設と重なり人手不足となりましたが、“工期短縮”をするために「ユニットバス」も誕生しました。“短縮工法”で工期が10分の1になったそうで、ホテルニューオータニ(1044室)が約3か月半で完了したということでした。

現在のバスルームは約9割がユニットバスだそうですが、最新のユニットバスは浴槽や床などを“自動洗浄”するものもあるそうです。

さらに、日本酒の「ワンカップ大関」も60周年となります。1964年の東京オリンピックが始まる日に合わせて発売されたそうですが、大会を観戦するときに“どこでも手軽に”飲めるようにと作られました。

ラベルには「SAKE」や「One CUP OZEKI」など英語で書かれていますが、そもそも、この「ワンカップ大関」は外国人に向けて誕生したそうなんです。それが今でもこの形として残っています。

最後にもう一つ、海外旅行も60周年なんです。

敗戦後、海外渡航は仕事や留学に限定されていましたが、1964年に「観光渡航の自由化」がされました。

しかし、当時は旅行費用がとても高く、4月10日から始まった、「ジャルパック ヨーロッパ16日間コース」は67万5000円でした。

当時の大卒・国家公務員の初任給が1万9100円だったので、今で言うと約700万円くらいになります。写真を見ると、スーツを着ている人や着物を着ている女性がいます。

海外に行くことがとても“特別”ということもわかります。

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