10月4〜6日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催される2024年MotoGP第16戦日本GP。開催目前の3日にはタイトル争いを繰り広げるホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)とフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がプレスカンファレンス1回目に登場。チャンピオンに向けた戦いと日本GPの展望を語った。
■ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)
--インドネシアGP終了後、チャンピオンシップは2人での戦いになると思いますか?
「マンダリカは、土曜日にクラッシュし、日曜日にはエネア(・バスティアニーニ)とマルク(・マルケス)がレースから脱落したため、厳しい週末だった。ペッコ(バニャイア)と自分だけのタイトルになると思ってからずいぶん経つが、まだ5レース残っている。彼らにはまだチャンスがあると思うし、もし誰かがそれを成し遂げられるとしたらそれは彼らだけど、現時点ではかなり難しいと感じているから、ペッコと僕だと思う」
「僕にとって、ペッコやマルクのようなチャンピオンや、エネアのような素晴らしいライダーと戦えるのは喜びだ。何が起こるか見てみよう。彼らにはチャンスがあると思うけど、難しいね」
--自分の番だと感じていますか? 準備はできていますか?
「いつものように100%の力を出し切るし、昨シーズンと比べて自分は違うライダーになったと思う。去年はすごく強くて、もしかしたら昨シーズンよりも速かったかもしれないけど、もっと完成度が上がっていると言えるだろう。さっきも言ったように、ペッコと一緒にまたここに来られて嬉しい」
「昨シーズンの終盤、いつも一緒に記者会見をしていたときのことをよく覚えている。ふたりともまたここに来られて嬉しいです。またライダーの中でベストだったし、何ができるか見てみよう」
--もてぎは21ポイントからさらにリードを伸ばすチャンスだと思いますか?
「確かに先週末は信じられないようなレースだった。たとえチャンピオンシップで数ポイントを失ったとしても、また優勝できたのだから最高の気分だ。ル・マンが厳しかったので、ジェットコースターのようだった。日曜日にはあと少しで勝てるという場面もあったが、ミスを犯してしまった」
「本当に感動的で、勝つことができて良かったが、でも今はゼロからのスタートだ。昨シーズンのことは気にしていないし、昨年は状況が違っていて、後ろから追い上げていってアタックして、スプリントと日曜日のレースで優勝した。今回は違った厳しいものになると思う。天気予報は予測不可能で、難しくてチャレンジングなものになるだろう。だからベストを尽くすけどどうなるかわからない」
■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)
--タイトル争いは、あなたとホルヘ(・マルティン)の直接対決になると思いますか?
「シーズンの初めから、多かれ少なかれ、僕たちは他の選手たちと差をつけてきた。数学的に言えば、エネアとマルクがチャンピオンになる可能性は確かにある。僕とホルヘは、今シーズン、ミスを犯してクラッシュすることがいかに簡単か、誰よりもよく知っているから、その点を考慮に入れなければならない」
「状況はすぐに変わる可能性があり、数学的に不可能になるまで考慮するつもりだ。しかし、シーズンの半分は、僕たちふたりが常にレースとセッションをリードしてきたのは事実。バレンシアまで、この状態が続くと思う」
--今年はマルティンに勝つのが難しくなると思いますか?
「まったく同じように見えるけど、逆の方向だ。ホルヘと再び戦うのはいいことだと思う。いつもフェアな戦いで、フェアな戦いで、フェアな敬意を持っている。今シーズンも同じ状況になると思う。このように再び戦うのはいいことだし、シーズン終了前に僕たちの間で戦いがあればいいのだけど、それは継続であって昨シーズンの再戦ではない」
「より優れたライダーが勝つと思う。ふたりともミスを犯した厳しいシーズンだったけど、ホルヘの方が僕よりも安定していたのは事実だ。次のレースでは、前回のレースで何かが欠けていたので、パフォーマンスを少し向上させる必要があるけど、ここにきて、とても強いと思うホルヘと最後まで戦えることをとても嬉しく思う」
--もてぎはポイントを取り戻す良いチャンスですか?
「マンダリカのコースとホルヘのパフォーマンスを考えると、ホルヘに合うコースで3ポイントを獲得できたことは、先週末を前向きに捉える必要がある。もてぎは好きなコースで、マンダリカよりも僕のライダースタイルに合っている。ブレーキングポイントや加速ポイントが多く、僕が得意とするオーストリアに似ている」
「天候はシーズンの他の時期とは違っている可能性があり、日曜日は雨が降るかもしれない。どんな状況にも備えなければならない。僕たちのパフォーマンスで良い結果が出て、ホルヘよりポイントを上回れると思う」