ヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第2節が3日に行われ、フェレンツヴァーロシュ(ハンガリー)とトッテナム(イングランド)が対戦した。
1983−84シーズン以来となる優勝に向け、今シーズンのELを戦うトッテナム。カラバフ(アゼルバイジャン)との初戦では、前半立ち上がりに退場者を出しながら3−0で見事勝利を収めた。迎えた今節は、3日後に行われるプレミアリーグを考慮しながら大胆なターンオーバーを敢行。国内リーグ6連覇中であるハンガリーの“絶対王者”フェレンツヴァーロシュから白星奪取を目指す。
試合は、16分にフェレンツヴァーロシュが決定機を創出。味方のロングボールを受けたヴァルガ・バルナバーシュが、芸術的なヒールパスでアダマ・トラオレに繋ぐ。右サイドを運びながら逆サイドに展開し、エルダル・チビッチがボックス内にクロス。大外から飛び込んできたバルナバーシュが頭でネットを揺らす。しかし、VARの介入により判定はオフサイドへ変更。トッテナムは救われる形となった。
すると、23分にトッテナムが均衡を破る。右サイドでボールを受けたマイキー・ムーアがカットインし、右足でペナルティエリア内にパス。相手選手が触れたボールがウィル・ランクシャーに流れ、ボックス内で混戦が生まれる。DFがこぼれ球を見失った瞬間を逃さず、パペ・マタル・サールが押し込んでゴール。トッテナムが先制に成功した。
後半立ち上がりの48分には、かつてジェフユナイテッド千葉でも活躍したサウダーニャがチャンスを作る。トッテナムが自陣右サイドでスローインを獲得すると、アビブ・マイガが鋭い出足でボールを奪取。パスを受けたサウダーニャが右足に持ち替えてシュートを狙ったものの、わずかに枠の右へと外れた。
以降は、互いに決定機を作れないまま時間が経過。そんななか、80分にトッテナムが自陣からビルドアップ。ベン・デイヴィスが斜めにパスを差し込み、デヤン・クルゼフスキを経由してアーチー・グレイにボールが渡る。ボックス手前まで運んだタイミングで、右サイドのブレナン・ジョンソンへと展開。ワンタッチでシュートを放つが、クロスバーに弾かれてしまった。
攻勢を強めるトッテナムは、86分にGKから繋いでボールを前進。マイキー・ムーアが左サイドのライン際から斜めにスルーパスを送る。抜け出したドミニク・ソランケの折り返しはクリアされるが、こぼれ球をジェームズ・マディソンが回収。ワンタッチでペナルティエリア右のB・ジョンソンに横パスを供給する。巧みなタッチからシュートを放つと、ボールは左ポストに当たってゴールイン。トッテナムが大きな追加点を挙げた。
後半アディショナルタイムに1点を返されたトッテナムだったが、リードを守り切って試合は終了。2−1で勝利してEL連勝を飾った。次節は23日から24日にかけて行われ、フェレンツヴァーロシュは24日にホームでニース(フランス)と対戦。トッテナムは24日にホームでAZ(オランダ)と対戦する。
【スコア】
フェレンツヴァーロシュ 1−2 トッテナム
【得点者】
0−1 23分 パペ・マタル・サール(トッテナム)
0−2 86分 ブレナン・ジョンソン(トッテナム)
1−2 90分 ヴァルガ・バルナバーシュ(フェレンツヴァーロシュ)