直近1年間に退職した人のうち、16.6%が退職代行サービスを利用していた――マイナビがそんな調査結果を発表した。
【画像】退職者が多い業種、1位は「営業」 結果をまとめてグラフで見る(計5枚)
●退職代行利用率、年代別に見ると……?
直近1年間(2023年6月以降)で転職した人のうち、退職代行サービスを利用して転職した人は16.6%という結果に。
年代別では、20代(18.6%)で利用した人が最も多く、上の年代になるほど利用した人の割合が低くなる傾向がみられた。転職活動をした時の職種は、「営業」が25.9%と最多で、「クリエイター・エンジニア」(18.8%)、「企画・経営・管理・事務」(17.0%)と続いた。
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●利用した理由、1位は「引き留められた(引き留められそう)」
退職代行サービスを利用した理由は、「退職を引き留められた(引き留められそうだ)から」が40.7%と最多に。「自分から退職を言い出せる環境でないから」(32.4%)、「退職を伝えた後トラブルになりそうだから」(23.7%)が続いた。
退職代行を利用した人のうち、「今後も利用したい」とした人は20.1%。直近1年間で退職代行を利用した人に限ると、74.2%が「今後も利用したい」とした。年代別で最も高い利用意向を示したのは30代(25.3%)だった。職種別では利用結果と同様、「営業」の37.8%が1位となっている。
●約4分の1の企業で「利用した退職者がいた」
上半期(2024年1月〜6月)に退職代行サービスを利用して退職した人がいた企業は、23.2%だった。2021年は16.3%、2022年は19.5%、2023年は19.9%となっており、退職代行を利用しての退職者は増加傾向にある。
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業種別では「金融・保険・コンサルティング」が最多で31.4%の企業が該当しており、「IT・通信・インターネット」(29.8%)、「メーカー」(25.4%)と続いた。
調査は7月4〜18日にインターネット上で実施。正社員として働いている20〜50代の男女で、直近1年間(2023年6月以降)に転職した800人と、人事担当者で2024年1〜7月に中途採用業務を担当し、採用費用の管理・運用に携わっている1600人から回答を得た。
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